WT6-I18|歴史総合・世界史探究 対策問題
戦間期の国際経済で、ドーズ案が作り出した資金の流れとして正しいものはどれか。
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正解: 1
正解
アメリカの資本がドイツへ流れ、ドイツの賠償金が英仏へ、英仏の戦債返済がアメリカへ還流した
この問題のポイント
ドーズ案の資金循環を問う問題。米→独(投資)→英仏(賠償)→米(戦債返済)という三角の流れを図でイメージできれば解ける。
解説
第一次世界大戦後のドイツは巨額の賠償金に苦しみ、1923年のルール占領とハイパーインフレで経済は崩壊寸前だった。
そこで1924年、アメリカ主導のドーズ案が成立し、次の資金循環が生まれた。
- アメリカの民間資本がドイツへ投資される
- ドイツはその資金を元手に賠償金を英仏へ支払う
- 英仏はその賠償金で対米戦債を返済する
つまり資金は米→独→英仏→米と一周する。この循環が1920年代後半のドイツと世界経済の相対的安定を支えた。
しかし世界恐慌でアメリカ資本が一斉に引き揚げられると循環は崩壊し、ドイツは失業者600万人の破局的不況に陥り、ナチ党台頭の土壌となった。
ひっかけポイント
資金の流れの向きを逆にする選択肢が定番。「恐慌で循環が断たれる→独経済崩壊→ナチ台頭」という因果の鎖の起点として、図解問題で最頻出。
選択肢の確認
①「アメリカの資本がドイツへ流れ、ドイツの賠償金が英仏へ、英仏の戦債返済がアメリカへ還流した」
✅ 正しい。
正解。ドーズ案によりアメリカ資本がドイツへ投資され、ドイツの賠償金が英仏へ、英仏の戦債返済がアメリカへ還流する循環が生まれた。
②「ドイツの資本がアメリカへ流れた」
❌ 誤り。
資本の出し手はアメリカであり、ドイツはその受け手であった。資金の向きが逆になっている。
③「ソ連の資本が世界経済を支えた」
❌ 誤り。
ソ連は計画経済のもとで国際的な資本循環の外にあり、世界経済を支える立場ではなかった。
④「資金の国際移動は存在しなかった」
❌ 誤り。
この時期には米独英仏を結ぶ大規模な資本の移動が実際に存在し、恐慌でそれが途絶えたことがドイツ経済の崩壊を招いた。
覚えるポイント
- ドーズ案は1924年、米資本のドイツ投資が起点
- 資金循環は米→独→英仏→米の三角形
- 世界恐慌で循環崩壊→独失業600万→ナチ台頭
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。