WT6-I25|歴史総合・世界史探究 対策問題
世界恐慌が農業国・植民地に与えた影響として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
農産物や原料の価格が暴落し、農民の生活が深刻な打撃を受けた
この問題のポイント
世界恐慌の農業国・植民地への影響を問う問題。一次産品価格の暴落による農民の困窮、という構造で解ける。
解説
世界恐慌は工業国の失業問題として語られがちだが、農業国と植民地への打撃も深刻だった。
需要の消滅により、繭・米・コーヒー・ゴム・砂糖といった農産物・一次産品の価格が暴落したからである。
- 日本: 生糸輸出の激減で繭価が暴落し、農村恐慌(娘の身売りが社会問題化)
- ブラジル: 売れないコーヒーを大量焼却処分
- 東南アジア: ゴム・砂糖価格の崩落で植民地経済が困窮
世界中の農民の生活が破壊され、各地で社会不安と政治の急進化を招いた。日本の昭和恐慌下の農村と世界の農業恐慌を同じ構造で捉える視点が、歴史総合・世界史共通で求められる。
ひっかけポイント
恐慌で農産物価格は「暴落」であり、「高騰」「好況」とする選択肢は正反対。ブラジルのコーヒー焼却は過剰生産の象徴的資料として頻出。
選択肢の確認
①「植民地経済は本国から独立して無傷だった」
❌ 誤り。
植民地の経済は本国と密接に結び付いており、ゴムや砂糖の価格崩落で大きな打撃を受けた。
②「食料不足で農産物の増産が奨励され農家は潤った」
❌ 誤り。
問題は食料不足ではなく売れない過剰生産であり、増産の奨励ではなく生産の制限が行われた。
③「農産物や原料の価格が暴落し、農民の生活が深刻な打撃を受けた」
✅ 正しい。
正解。恐慌は一次産品の価格暴落を通じて農業国や植民地を直撃し、農民の生活を深刻に圧迫した。
④「農産物価格が高騰して農村は好況になった」
❌ 誤り。
恐慌下では過剰生産と需要減で農産物価格は暴落し、ブラジルではコーヒーが焼却処分されるほどであった。
覚えるポイント
- 恐慌で一次産品・農産物価格が世界的に暴落
- 日本は農村恐慌(繭価暴落・娘の身売り)
- ブラジルはコーヒーを焼却処分
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。