WT6-I14|歴史総合・世界史探究 対策問題
世界恐慌期のラテンアメリカ経済について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
一次産品の輸出に依存していたため恐慌の打撃が大きく、工業化や資源国有化の動きが強まった
この問題のポイント
世界恐慌期のラテンアメリカを問う問題。一次産品依存ゆえの打撃の大きさと、工業化・資源国有化への転換で解ける。
解説
ラテンアメリカ諸国は、ブラジルのコーヒー、チリの銅、アルゼンチンの牛肉など、特定の一次産品の輸出に依存するモノカルチャー経済だった。
世界恐慌で先進国の需要が消えると一次産品価格は暴落し、各国経済は深刻な打撃を受けた。ブラジルでは売れないコーヒーを大量に焼却処分したことが、過剰生産の象徴として知られる。
この危機を機に、輸入に頼っていた工業製品を国内で作る輸入代替工業化や、外国資本が握る資源を取り戻す資源ナショナリズムが強まった。メキシコのカルデナス政権は1938年に石油を国有化している。
アメリカはローズヴェルトの善隣外交で内政干渉を控え、関係改善を図った。
ひっかけポイント
ラテンアメリカは工業製品ではなく一次産品の輸出国であり、だからこそ恐慌の打撃が大きかった。メキシコ石油国有化(1938年・カルデナス)は資源ナショナリズムの代表例として頻出。
選択肢の確認
①「一次産品の輸出に依存していたため恐慌の打撃が大きく、工業化や資源国有化の動きが強まった」
✅ 正しい。
正解。コーヒーや銅などの一次産品の輸出に依存していたため価格暴落の打撃が大きく、輸入代替工業化や資源国有化の動きが強まった。
②「工業製品の輸出国だったため恐慌の影響は小さかった」
❌ 誤り。
ラテンアメリカ諸国は工業製品ではなく一次産品の輸出国であり、恐慌の打撃はきわめて深刻であった。
③「全ての国がアメリカとの関係を断絶した」
❌ 誤り。
アメリカはローズヴェルトの善隣外交で関係改善を図っており、すべての国が断絶した事実はない。
④「恐慌の影響はまったく及ばなかった」
❌ 誤り。
一次産品価格の暴落を通じて恐慌の影響は強く及び、各国の政治の不安定化を招いた。
覚えるポイント
- ラテンアメリカはモノカルチャー経済で恐慌の打撃大
- メキシコのカルデナス政権が1938年石油国有化
- 米はローズヴェルトの善隣外交へ転換
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。