WT9-E08歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究C 諸地域の交流・再編(3) アジア諸地域とヨーロッパの再編

近世ヨーロッパの「生活革命」について述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

茶・砂糖・綿布などアジア・アメリカ産の商品が日常生活に浸透した

この問題のポイント

近世ヨーロッパの生活革命を問う。茶・砂糖・綿布など海外産の商品が日常生活へ浸透し、産業革命の需要側の前提になった点が核心。

解説

前提として、17〜18世紀、ヨーロッパ諸国の海外進出により、アジア・アメリカの産物が大量に流入するようになった。
(中国)・コーヒー(アラビア半島からカリブなどへ)・砂糖(カリブ海のプランテーション)・綿布(インド産キャラコ)・タバコなどが、宮廷だけでなく庶民の日常にまで浸透した。この消費生活の変化を生活革命と呼ぶ。
砂糖入り紅茶は労働者の朝食の定番となり、都市にはコーヒーハウスが生まれて社交と情報交換の場となった。
重要なのは生産への跳ね返りである。インド綿布の爆発的な人気は、これを国産で代替しようとする動きを生み、イギリス綿工業の機械化=産業革命を刺激した。消費(需要)の変化が生産の変革を呼んだという説明が、近年の教科書の重点である。

ひっかけポイント
商品と供給地の対応(茶=中国、砂糖=カリブ海、綿布=インド)の入れ替えに注意。生活革命→産業革命という需要側からの因果も問われる。

選択肢の確認

①「食生活だけが変化し衣服は変わらなかった」
誤り。
インド産綿布(キャラコ)の流行のように衣服も大きく変化しており、食生活だけではない。

②「生活の変化は宮廷内に限られた」
誤り。
砂糖入りの紅茶が労働者の朝食となるなど庶民層にまで及んでおり、宮廷内に限られてはいない。

③「茶・砂糖・綿布などアジア・アメリカ産の商品が日常生活に浸透した」
正しい。
17世紀から18世紀のヨーロッパでは、アジアの茶やコーヒー、インド産綿布、アメリカの砂糖やタバコが庶民の生活にまで浸透した。この需要の拡大が産業革命の綿工業を刺激した。

④「ヨーロッパの生活は中世から一切変わらなかった」
誤り。
茶・砂糖・綿布などの浸透により食生活も衣服も大きく変わっており、中世から変わらなかったとはいえない。

覚えるポイント

  • 生活革命=茶・砂糖・綿布などが日常に浸透
  • 茶は中国、砂糖はカリブ海、綿布はインド
  • 綿布人気の輸入代替が産業革命の綿工業を刺激

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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