WT8-B13|歴史総合・世界史探究 対策問題
17〜18世紀のヨーロッパで流行した「チューリップ・バブル」や東インド会社株の取引が示す経済の変化として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
株式会社や証券取引など、近代的な金融の仕組みが発達した
この問題のポイント
チューリップ・バブルなどが示す経済の変化を問う。17世紀オランダに始まる株式会社・証券取引という近代金融の発達が核心。
解説
前提として、17世紀のオランダは中継貿易と金融で栄え、「17世紀はオランダの世紀」と呼ばれる繁栄を迎えていた。
この時代のアムステルダムには、世界初の株式会社とされるオランダ東インド会社(1602年)、証券取引所、公立銀行がそろい、近代的な金融の仕組みが出現した。
投機の熱狂も早くも経験している。球根1個が家1軒の値になったというチューリップ・バブルは1637年に崩壊し、18世紀イギリスでは南海会社の株価が暴落する南海泡沫事件(1720年)が起こった。バブルという言葉はこの泡沫(バブル)に由来する。
金融の発達は国家の戦費調達力も左右し、国債制度を整えたイギリスがフランスとの覇権争いを制する一因になったとされる。金融史は探究的な資料問題の定番である。
ひっかけポイント
物々交換への回帰や国家計画経済とする選択肢は方向が真逆。チューリップ・バブル=17世紀オランダ、南海泡沫事件=18世紀イギリスの対応も整理。
選択肢の確認
①「商業活動が教会法で全面禁止された」
❌ 誤り。
商業活動は活発に行われており、教会法によって全面的に禁止されてはいない。
②「経済は完全に国家が計画した」
❌ 誤り。
商業や投資は民間の主導で行われており、国家による計画経済ではない。
③「株式会社や証券取引など、近代的な金融の仕組みが発達した」
✅ 正しい。
17世紀のオランダでは世界初の株式会社とされる東インド会社やアムステルダム証券取引所が生まれ、チューリップ投機のようなバブルも経験するなど、近代的な金融の仕組みが発達した。
④「貨幣経済が崩壊して物々交換に戻った」
❌ 誤り。
この時期はむしろ貨幣経済と信用取引が発達した時代であり、物々交換への逆戻りではない。
覚えるポイント
- オランダ東インド会社(1602年)=世界初の株式会社とされる
- チューリップ・バブル崩壊は1637年
- 南海泡沫事件(1720年)がバブルの語源
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。