WT8-B14|歴史総合・世界史探究 対策問題
18世紀の英仏植民地戦争の決着について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
七年戦争と並行した戦いに勝利したイギリスが、パリ条約で北米とインドの覇権を確立した
この問題のポイント
18世紀英仏植民地戦争の決着を問う。七年戦争と並行する戦いに勝ったイギリスが1763年パリ条約で覇権を確立した流れが核心。
解説
前提として、17世紀末から英仏は、ヨーロッパでの戦争と連動して北米・インドの植民地でも戦い続けた。約100年に及ぶこの抗争は第2次英仏百年戦争とも呼ばれる。
決着をつけたのが七年戦争(1756〜63年)と並行する植民地での戦いである。
- 北米:フレンチ・インディアン戦争でイギリスが勝利
- インド:プラッシーの戦い(1757年)でイギリス東インド会社軍がフランス・ベンガル太守連合を撃破
1763年のパリ条約で、イギリスはフランスからカナダとミシシッピ川以東のルイジアナを獲得し、北米とインドの覇権を確立した。
ただし莫大な戦費が残り、その回収のためアメリカ植民地への課税を強化したことが、印紙法への反発からアメリカ独立革命を招いていく。勝利が次の火種を生んだのである。
ひっかけポイント
1763年パリ条約(七年戦争の講和)と1783年パリ条約(アメリカ独立承認)は同名で年が違うため入れ替えに注意。勝者はイギリスでありフランスではない。
選択肢の確認
①「スペインが最終的な勝者となった」
❌ 誤り。
スペインもこの戦争でフロリダをイギリスに割譲するなど後退しており、最終的な勝者はイギリスである。
②「七年戦争と並行した戦いに勝利したイギリスが、パリ条約で北米とインドの覇権を確立した」
✅ 正しい。
七年戦争と並行する北米のフレンチ・インディアン戦争やインドのプラッシーの戦いに勝利したイギリスは、1763年のパリ条約で北米とインドの覇権を確立した。
③「フランスが北アメリカ全土を獲得した」
❌ 誤り。
フランスはカナダとミシシッピ以東を失っており、北アメリカ全土の獲得とは正反対である。
④「両国は植民地をすべて放棄した」
❌ 誤り。
勝利したイギリスは植民地を大きく拡大しており、両国がすべて放棄したのではない。
覚えるポイント
- プラッシーの戦い(1757年)でインドの覇権へ
- 1763年パリ条約でイギリスがカナダなど獲得
- 戦費→植民地課税→アメリカ独立革命の連鎖
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。