WT8-B06|歴史総合・世界史探究 対策問題
16〜17世紀のヨーロッパで起こった「価格革命」の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
アメリカ大陸からの銀の流入などにより物価が持続的に上昇した
この問題のポイント
価格革命の内容を問う。アメリカ銀の流入による持続的な物価上昇と、固定地代に頼る領主の没落という因果で解ける。
解説
前提として、16世紀、ポトシ銀山などスペイン領アメリカから大量の銀がヨーロッパへ流入した。
銀の増加と人口増加が重なり、ヨーロッパの物価は約1世紀で2〜3倍に上昇し続けた。これを価格革命と呼ぶ。
影響は身分によって明暗が分かれた。
- 封建領主:農民から受け取る地代が金額固定だったため、実質収入が目減りして没落が加速
- 商工業者:物価上昇の中で利益を拡大
同時期には、貿易の中心が地中海から大西洋岸(リスボン・アントウェルペンなど)へ移る商業革命も進行した。
価格革命と商業革命はセットで、封建社会の解体と近代資本主義への移行を促した構造変化として問われる。
ひっかけポイント
物価は上昇であり下落ではない。価格革命(物価上昇)と商業革命(貿易の中心の移動)という用語の取り違えにも注意。
選択肢の確認
①「アメリカ大陸からの銀の流入などにより物価が持続的に上昇した」
✅ 正しい。
アメリカ大陸からの銀の大量流入と人口増加により、16世紀のヨーロッパでは物価が2倍から3倍に上昇した。
②「物価が長期にわたり下落し続けた」
❌ 誤り。
価格革命は持続的な物価の上昇を指す語であり、下落ではない。
③「すべての商品の価格が固定された」
❌ 誤り。
物価は市場の需給に応じて大きく変動しており、価格が固定されたのではない。
④「金本位制が確立した」
❌ 誤り。
金本位制が確立するのは19世紀のイギリスからであり、時期が大きく異なる。
覚えるポイント
- 価格革命=銀流入による持続的な物価上昇(16世紀)
- 固定地代の封建領主が没落を早めた
- 商業革命=貿易の中心が地中海から大西洋岸へ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。