WT9-E02|歴史総合・世界史探究 対策問題
中世ヨーロッパの遠隔地商業圏について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
北イタリア諸都市の地中海交易と、ハンザ同盟の北海・バルト海交易が二大商業圏を形成した
この問題のポイント
中世ヨーロッパの二大商業圏を問う。北イタリアの地中海交易とハンザ同盟の北海・バルト海交易、両者を結ぶ内陸の結節点が核心。
解説
前提として、11世紀以降の中世ヨーロッパでは、農業生産の増大を背景に商業が復活し、遠隔地貿易が発達した(商業ルネサンス)。
二大商業圏が形成された。
- 地中海商業圏:ヴェネツィア・ジェノヴァなど北イタリア都市が、東方から香辛料・絹などの奢侈品を輸入(レヴァント貿易)
- 北海・バルト海商業圏:リューベックを盟主とするハンザ同盟が、海産物・木材・毛皮など生活物資を取引
両圏を結ぶ内陸の結節点として、定期市で栄えたシャンパーニュ地方、毛織物業のフランドル地方が発達した。
南は奢侈品・北は生活物資という商品の性格の違いと、地図上の位置関係が問われる。ハンザ同盟は主権国家の台頭とともに衰退する点までがセットである。
ひっかけポイント
南(地中海・香辛料などの奢侈品)と北(バルト海・生活物資)の商業圏と商品の対応の入れ替えが定番。ハンザ同盟の盟主リューベックも問われる。
選択肢の確認
①「北イタリア諸都市の地中海交易と、ハンザ同盟の北海・バルト海交易が二大商業圏を形成した」
✅ 正しい。
ヴェネツィアやジェノヴァなど北イタリア都市の地中海交易と、リューベックを盟主とするハンザ同盟の北海・バルト海交易が二大商業圏をなし、シャンパーニュの大市が両者を結んだ。
②「商業は一つの都市の中だけで完結していた」
❌ 誤り。
遠隔地商業が発達して各地に大市が開かれており、一つの都市の中で完結してはいない。
③「都市同盟は結成されなかった」
❌ 誤り。
ハンザ同盟やロンバルディア同盟など都市同盟が実際に結成されている。
④「毛織物業は存在しなかった」
❌ 誤り。
フランドルやフィレンツェで毛織物業が発達しており、存在しなかったという説明は誤りである。
覚えるポイント
- 地中海商業圏=ヴェネツィア・ジェノヴァ(香辛料・絹)
- ハンザ同盟=リューベック盟主(海産物・木材)
- 結節点はシャンパーニュの大市とフランドル毛織物業
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。