WT9-E01|歴史総合・世界史探究 対策問題
前近代のユーラシアで長距離交易を担ったソグド人について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
中央アジアのオアシス都市を拠点に、シルク・ロード交易の主役となった
この問題のポイント
シルク・ロード交易を担ったソグド人を問う。オアシス都市出身の商人集団で、宗教や文字も運んだという文化的役割が核心。
解説
前提として、中央アジアのサマルカンドなどのオアシス都市は、ユーラシア内陸を横断する「オアシスの道」の中継地として栄えていた。
この地のイラン系住民ソグド人は、隊商を組んで東西交易を握り、唐の都長安にも多数居住した。安史の乱を起こした安禄山もソグド系の武将とされる。
重要なのは、彼らが運んだのはモノだけではない点である。
- ソグド語は交易の共通語となり、ソグド文字はウイグル文字などの母体となった
- ゾロアスター教やマニ教の東方伝播も担った
遊牧国家の突厥やウイグルとは、軍事力と商業力を提供し合う共生関係にあった。海上ではなく内陸交易の民であり、ヨーロッパ出身でもない。交易民の文化的役割を問う世界史探究の定番テーマである。
ひっかけポイント
ソグド人は内陸のオアシスの道の商人であり、海上交易の担い手(ムスリム商人など)と混同しない。文字を持ち、周辺民族の文字の母体にもなった。
選択肢の確認
①「ヨーロッパ出身の商人集団である」
❌ 誤り。
ソグド人は中央アジア出身のイラン系の人々であり、ヨーロッパ出身の商人集団ではない。
②「中央アジアのオアシス都市を拠点に、シルク・ロード交易の主役となった」
✅ 正しい。
サマルカンドなど中央アジアのオアシス都市を拠点としたイラン系の商人集団で、隊商を組んでシルク・ロード交易を握り、唐の長安にも多数居住した。
③「海上交易のみを行った」
❌ 誤り。
ソグド人が担ったのは陸のオアシスの道であり、海上交易の主役はムスリム商人や中国商人であった。
④「文字を持たなかった」
❌ 誤り。
ソグド人はソグド文字を用い、それはウイグル文字などへ影響を与えた。文字を持たなかったという説明は誤りである。
覚えるポイント
- ソグド人=サマルカンドなどオアシス都市出身のイラン系商人
- ゾロアスター教・マニ教の東伝を担う
- ソグド文字はウイグル文字の母体
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。