WT8-B25|歴史総合・世界史探究 対策問題
前近代の交易路「海の道」で運ばれた主要な商品として最も適切な組合せはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
香辛料・陶磁器・絹
この問題のポイント
海の道の主要商品を問う。香辛料・陶磁器・絹という奢侈品の組合せと、陶磁の道という別名で判断できる。
解説
前提として、ユーラシアの東西交易路には、内陸のオアシスの道(絹の道)、北方の草原の道、そして地中海からインド洋・南シナ海を結ぶ海の道の3ルートがあった。
海の道で運ばれた代表的な商品は、東南アジア産の香辛料、中国産の陶磁器と絹、インド産の綿布などである。特に重くて割れやすい陶磁器は、船底の重しを兼ねて大量に運ばれたため、海の道は「陶磁の道」とも呼ばれる。
担い手は8世紀以降のムスリム商人(ダウ船)、宋代以降の中国商人(ジャンク船)、16世紀からはヨーロッパ勢が加わり、マラッカなどの港市国家が中継地として栄えた。
石炭・石油や自動車は近現代の商品であり、前近代の交易品ではない。日本が輸入した唐物(陶磁器・絹)もこの交易網の末端に位置づけられる。
ひっかけポイント
オアシスの道=絹、海の道=香辛料・陶磁器という商品とルートの対応が定番。石油・自動車など近現代の品目を混ぜた選択肢は時代錯誤で切る。
選択肢の確認
①「石炭・鉄鉱石・石油」
❌ 誤り。
石炭・鉄鉱石・石油は産業革命以降に大量輸送されるようになった工業原料であり、前近代の海の道の主要商品ではない。
②「自動車・電化製品」
❌ 誤り。
自動車や電化製品は20世紀の工業製品であり、前近代の交易品ではない。
③「小麦・ライ麦のみ」
❌ 誤り。
穀物は主に陸路や近距離で運ばれるものが中心で、海の道が小麦とライ麦のみを運んだという説明は成り立たない。
④「香辛料・陶磁器・絹」
✅ 正しい。
地中海からインド洋・南シナ海を結ぶ海の道では、東南アジアの香辛料、中国の陶磁器と絹、インドの綿布などが運ばれた。陶磁器の重さが船の安定に適したため陶磁の道とも呼ばれる。
覚えるポイント
- 海の道=香辛料・陶磁器・絹、別名は陶磁の道
- 担い手はムスリム商人と中国商人
- マラッカなど港市国家が中継地として繁栄
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 文を分解して判定:組合せを一度に選ばず、人物と政策、地域と制度などを一組ずつ○×判定する。確実に誤る一組を含む選択肢から消す。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。