WT2-C02歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究C 諸地域の交流・再編(2) 結び付くユーラシアと諸地域

ムスリム商人の交易活動について述べた文として正しいものはどれか。

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正解: 2

正解

ダウ船でインド洋を航海し、季節風を利用して東アフリカや東南アジアと交易した

この問題のポイント

ムスリム商人の交易活動を問う問題。「ダウ船・季節風・インド洋交易網」の3点セットで解ける。

解説

8世紀以降、イスラーム世界が西アジアから北アフリカまで広がると、ムスリム商人はその交易網の主役となった。

海上では、三角帆のダウ船を用い、季節風(モンスーン)を利用してインド洋を計画的に往来した。夏と冬で風向きが反転する季節風を使えば、往路と復路を安定して航海できたのである。彼らは東アフリカ沿岸から、インド、東南アジア、さらに中国の広州にまで達し、「海の道」と呼ばれる交易網を築いた。扱った商品は香辛料・絹・陶磁器・象牙・奴隷など多岐にわたる。

商業技術も発達し、**小切手(サック)**や為替が使われ、遠隔地との決済を支えた。ちなみに英語の小切手を意味する語はサックに由来するとされる。

重要なのは、この交易網に沿ってイスラームが平和的に伝播したことである。東南アジアのマラッカ王国や東アフリカのスワヒリ海岸の改宗は、征服ではなく商人の活動によるものだった。なお、中国商人のジャンク船との区別も頻出である。

ひっかけポイント
ダウ船(ムスリム商人・インド洋)とジャンク船(中国商人・南シナ海)の船と担い手の対応の入れ替えが定番。「陸上交易のみ」「地中海西部に限られた」は海の道の広がりと矛盾する。

選択肢の確認

①「貨幣や手形は使われなかった」
誤り。
イスラーム世界では金貨・銀貨のほか小切手や為替が用いられ、遠隔地商業を支えていた。

②「ダウ船でインド洋を航海し、季節風を利用して東アフリカや東南アジアと交易した」
正しい。
ムスリム商人は三角帆のダウ船で季節風を利用してインド洋を往来し、東アフリカ・インド・東南アジア・中国を結ぶ海の道の主役となった。

③「陸上交易のみを行い、海上交易には関与しなかった」
誤り。
ムスリム商人はラクダの隊商による陸上交易と同時にインド洋の海上交易も担っており、海上に関与しなかったという説明は誤りである。

④「交易は地中海西部に限られた」
誤り。
ムスリム商人の交易圏は地中海から紅海・インド洋・南シナ海に及んでおり、地中海西部に限られてはいない。

覚えるポイント

  • ムスリム商人はダウ船で季節風を利用しインド洋を航海
  • 交易網は東アフリカから中国の広州まで(海の道)
  • 交易に沿ってイスラームが東南アジア・東アフリカへ伝播

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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