WT8-A15|歴史総合・世界史探究 対策問題
中世ヨーロッパの大学について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
ボローニャ大学やパリ大学などが自治団体として成立した
この問題のポイント
中世大学の成立形態を問う。教師と学生の自治団体として生まれたという起源と、各大学の看板学部の対応が鍵。
解説
前提として、12世紀のヨーロッパでは、アラビア語経由でギリシアの学問が流入する12世紀ルネサンスが起こり、知的活動が活発化した。
その中で、教師と学生が同業組合(ギルド)のような自治団体を結成したのが大学の起源である。国王の官立学校として一斉に設立されたのではない。
- ボローニャ大学=法学(学生組合が母体)
- パリ大学=神学
- サレルノ大学=医学
教育の中心は神学・法学・医学と、基礎教養の自由七科だった。神学はむしろ最高の学問とされ、パリ大学ではトマス・アクィナスがアリストテレス哲学とキリスト教神学の総合(スコラ学の大成)を果たした。
ひっかけポイント
大学=官立学校とする選択肢が典型的な誤り。ボローニャ=法学、パリ=神学の看板学部の対応も入れ替えに注意。
選択肢の確認
①「女性だけが学ぶ機関だった」
❌ 誤り。
中世の大学で学んだのは聖職者をめざす男性が中心であり、女性だけの機関ではない。
②「ボローニャ大学やパリ大学などが自治団体として成立した」
✅ 正しい。
12世紀ごろから、法学のボローニャ、神学のパリ、医学のサレルノなど、教師と学生のギルド的な自治団体として大学が成立した。
③「大学はすべて国王が設立した官立学校だった」
❌ 誤り。
中世の大学は自治団体として自生的に成立したものであり、国王が設立した官立学校ではない。
④「神学の研究は禁止されていた」
❌ 誤り。
神学は中世の大学で最も重んじられた学問であり、パリ大学ではトマス・アクィナスが教えた。
覚えるポイント
- 中世大学は教師・学生の自治団体(ギルド的組織)
- ボローニャ=法学、パリ=神学、サレルノ=医学
- トマス・アクィナスがスコラ学を大成
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。