KZ-R7T-10歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験

同じ図のように、中世のイングランド王がフランス国内に領土を持った理由として最も適切なものはどれか。

KZ-R7T-10の問題図版
解答・解説を見る

正解: 4

正解

ノルマンディー公など、フランスの領主がイングランド王位を兼ねたから

この問題のポイント

中世イングランド王がフランス国内に領土を持てた理由を問う問題。ノルマン・コンクェスト以来、フランスの領主がイングランド王を兼ねたという封建関係の理解が核心。

解説

1066年、フランスのノルマンディー公ウィリアムがイングランドを征服し、王位に就いた(ノルマン・コンクェスト)。ここに奇妙な関係が生まれる。
ウィリアムはイングランドでは国王だが、ノルマンディーではフランス王の臣下(公)のままなのである。つまりイングランド王は、大陸領については形式上フランス王に臣従する立場だった。
さらに12世紀、アンジュー伯アンリ(ヘンリ2世)が王位を継ぎ、王妃アリエノールの領地アキテーヌも加わって、大陸領はフランス西半分に及んだ。
国境で領域を区切る近代国家と違い、中世は
婚姻・相続・臣従関係
で支配権が入り組むのが普通だった。この構造の矛盾が、やがて百年戦争として爆発する。

ひっかけポイント
「フランスがイングランドに征服された」のではなく、フランスの一領主がイングランド王になった、という向きを正確に。同一民族・教皇の命令といった説明は誤り。

選択肢の確認

①「フランス王がイングランドに征服されていたから」
誤り。
フランス王がイングランドに征服された事実はない。征服の向きはノルマンディー公からイングランドへ、である。

②「ローマ教皇が両国の合併を命じたから」
誤り。
教皇が両国の合併を命じた事実はない。領土関係は封建的な相続・婚姻によって形成された。

③「イングランドとフランスが同一民族だったから」
誤り。
イングランドとフランスは言語も支配層の系統も異なり、同一民族だから領土を持ったという説明は成り立たない。

④「ノルマンディー公など、フランスの領主がイングランド王位を兼ねたから」
正しい。
正解。1066年のノルマン・コンクェスト以来、フランスの領主であるノルマンディー公らがイングランド王位を兼ねたため、英王が仏国内に領土を持つ関係が生まれた。

覚えるポイント

  • 1066年ノルマン・コンクェスト(ウィリアム1世)
  • イングランド王は大陸領ではフランス王の臣下
  • 婚姻・相続で領土が結合するのが中世封建社会の特徴

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

KZ-R7T-09KZ-R7T-11