KZ-R7H-06歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 本試験

同じ図で、タイが19世紀の東南アジアで独立を維持できた理由として最も適切なものはどれか。

KZ-R7H-06の問題図版
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正解: 3

正解

英領と仏領の間の緩衝地帯に位置し、自ら近代化改革を進めたから

この問題のポイント

タイが19世紀に独立を維持できた理由を問う問題。英仏勢力圏の間の緩衝地帯という地政学的条件と、自主的な近代化の2要素で説明する。

解説

19世紀末の東南アジア大陸部では、西からイギリスがビルマ・マレー半島を、東からフランスがインドシナ(ベトナム・カンボジア・ラオス)を植民地化した。タイはちょうどその中間に位置していた。
英仏双方にとって、直接国境を接して衝突するより、間に独立国を残す方が都合がよい。タイはこの緩衝地帯としての価値を外交に生かした。
ただし地理的条件だけでは足りない。チュラロンコンの近代化改革で行政・軍・財政を整え、近代国家としての実力を示したことが、列強に併合の口実を与えなかった。
一方で、ラオス方面などの領土を英仏に譲る痛みも伴った。「緩衝地帯+自主的近代化」の2要素セットで説明できるようにしたい。

ひっかけポイント
「海軍で列強を撃退」「鎖国を徹底」は事実に反する。タイはむしろ開国して不平等条約を受け入れつつ、外交と改革で独立を守った点が核心。

選択肢の確認

①「列強がタイの存在に気づかなかったから」
誤り。
タイはボーリング条約など列強との条約関係に組み込まれており、存在に気づかれなかったわけではない。

②「鎖国を徹底して外国と接触しなかったから」
誤り。
タイは1855年のボーリング条約で開国しており、鎖国の徹底という説明は誤り。開かれた通商の下で近代化を進めた。

③「英領と仏領の間の緩衝地帯に位置し、自ら近代化改革を進めたから」
正しい。
正解。英領ビルマ・マレーと仏領インドシナに挟まれた緩衝地帯の位置と、チャクリ改革による自主的近代化の両方が独立維持の要因だった。

④「強力な海軍で列強を撃退したから」
誤り。
タイは軍事力で列強を撃退したのではなく、外交と領土の部分的譲歩で衝突を回避した。武力での勝利という説明は事実に合わない。

覚えるポイント

  • タイは英領ビルマ・マレーと仏領インドシナの緩衝地帯
  • 領土の一部割譲と引き換えに独立を維持
  • チャクリ改革による近代化が独立の実力的裏付け

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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