WT-D2-02|歴史総合・世界史探究 対策問題
イギリスで産業革命が最初に始まった主な理由として適切でないものはどれか。
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正解: 4
正解
国内に豊富な石油資源があったから
この問題のポイント
イギリス産業革命の背景として適切でないものを選ぶ問題。第1次産業革命のエネルギー源は石油ではなく石炭という知識で解ける。
解説
産業革命とは、18世紀後半のイギリスで始まった、機械と動力による生産の大変革である。イギリスが最初になった条件は複数そろっていた。
- 資本と市場。大西洋の三角貿易など植民地貿易で富を蓄え、製品の売り先も確保していた
- 労働力。農業革命と第2次囲い込みで土地を失った農民が、都市の工場労働者になった
- 資源。動力源の石炭と、機械の材料になる鉄鉱石に恵まれていた
- 技術と伝統。毛織物工業以来のマニュファクチュア(工場制手工業)の蓄積があった
こうして綿工業から機械化が始まり、ワットが改良した蒸気機関が動力の主役となった。
一方、石油が主要エネルギーになるのは19世紀末以降の第2次産業革命(重化学工業・電力、アメリカとドイツが中心)からである。したがって石油資源を理由とする選択肢が誤りで、これが正解となる。
ひっかけポイント
「適切でないもの」を選ぶ問題である点をまず確認。第1次産業革命(石炭・蒸気・綿工業・イギリス)と第2次産業革命(石油・電力・重化学・米独)のエネルギー源の入れ替えが引っかけの核心。
選択肢の確認
①「植民地貿易で資本と市場を握っていたから」
⭕ 記述としては正しい(選ばない)。
植民地貿易による資本蓄積と海外市場の確保は産業革命の重要な前提であり、理由として適切である。
②「農業革命と囲い込みで労働力が都市に供給されたから」
⭕ 記述としては正しい(選ばない)。
農業革命と囲い込みが農村から都市へ労働力を供給したことも産業革命の前提であり、内容として適切である。
③「石炭と鉄鉱石に恵まれていたから」
⭕ 記述としては正しい(選ばない)。
石炭と鉄鉱石に恵まれていたことは蒸気機関と製鉄業の発展を支えた条件であり、理由として適切である。
④「国内に豊富な石油資源があったから」
✅ 正答。記述としては誤り。
産業革命の動力源は石炭と蒸気機関であり、石油が主要エネルギーとなるのは19世紀末以降の第2次産業革命からである。よってこれが理由として適切でない。
覚えるポイント
- 第1次産業革命=石炭・蒸気機関・綿工業・イギリス
- 第2次産業革命=石油・電力・重化学工業・米独中心
- 背景は植民地貿易の資本・囲い込みの労働力・石炭鉄鉱石
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 否定形を明示:「誤り」を選ぶ問題なので、選択肢ごとに時期・主体・内容を照合し、正しい三つにも根拠を付けてから残る一つを選ぶ。