RS3-018|歴史総合・世界史探究 対策問題
渋沢栄一が設立に関わり、1883年に開業して日本の産業革命の先駆けとなった企業はどれか。
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正解: 3
正解
大阪紡績会社
この問題のポイント
日本の産業革命の出発点となった民間紡績業の問題。渋沢栄一・1883年・大阪紡績会社の3点セットで解ける。
解説
明治初期の日本は、綿糸を大量に輸入する立場にあった。国内の紡績業は小規模で、輸入品に太刀打ちできなかったからである。
この状況を変えたのが、実業家渋沢栄一らが設立した大阪紡績会社である。1883年に開業したこの会社は、イギリス製の最新紡績機械を導入し、動力には蒸気力を用いた。さらに昼夜2交代制で機械を休みなく動かす大規模経営を行い、高い利益を上げることに成功した。
この成功をきっかけに、民間の紡績会社の設立が全国で相次いだ。その結果、1890年には綿糸の国内生産量が輸入量を上回り、日清戦争後の1897年には輸出量が輸入量を超えた。輸入に頼っていた綿糸が、逆に輸出品へと成長したのである。
この流れは日本の産業革命が軽工業(繊維)から始まったことを示す典型例であり、共通テストではグラフの読み取り問題としてもよく出題される。
ひっかけポイント
官営模範工場の富岡製糸場(1872年・生糸)との混同が最多。紡績=綿糸=民間、製糸=生糸=官営出発、と対で区別すること。
選択肢の確認
①「日本鉄道会社」
❌ 誤り。
日本鉄道会社も民間鉄道として渋沢が関与したが、1883年開業の紡績企業ではない。産業革命の先駆けとして問われるのは大阪紡績である。
②「三井物産」
❌ 誤り。
三井物産は1876年設立の貿易商社で、創業を主導したのは益田孝らである。1883年開業の機械制紡績会社ではない。
③「大阪紡績会社」
✅ 正しい。
大阪紡績会社は渋沢栄一らの尽力で設立され、1883年に大規模な機械制紡績を開始した。日本の綿紡績業と産業革命を先導した。
④「富岡製糸場」
❌ 誤り。
富岡製糸場は1872年設立の官営模範工場で、生糸を作る製糸業である。民間の綿紡績会社とは原料・経営が異なる。
覚えるポイント
- 大阪紡績会社は渋沢栄一らが設立、1883年開業
- 綿糸は1890年に生産が輸入を上回り、日清戦争後に輸出超過
- 富岡製糸場(1872年)は生糸の官営模範工場で別物
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。