RS3-004|歴史総合・世界史探究 対策問題
同じ出来事について新聞記事と政府の公文書で内容が食い違うとき、歴史を学ぶ者の姿勢として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
それぞれの作成目的や立場を考え、他の資料とも突き合わせて検討する
この問題のポイント
資料同士の食い違いへの対処を問う。作成目的・立場を考え、他の資料と突き合わせるというクロスチェックの姿勢が答え。
解説
同じ出来事についての記録でも、資料によって内容が食い違うことは珍しくない。公文書には行政側の意図や都合が反映され、新聞記事には報道機関の視点や、時代によっては検閲・報道統制の影響が入り込むからである。
大切なのは、「どちらが正しいか」を先に決めつけないことである。食い違いはむしろ、それぞれの作成主体の立場や目的を映し出す手がかりになる。
そのうえで、日記・統計・他紙の報道といった第三の資料と突き合わせて検討すれば、出来事の実像に近づくことができる。資料を見たら、いつ・誰が・何のために作ったのかをまず確認する。この資料批判の習慣こそ、共通テストが一貫して受験生に求めている姿勢である。
ひっかけポイント
「公文書が常に正しい」「新聞が常に正しい」と一方を絶対視する選択肢はどちらも誤り。食い違う資料を捨てるのではなく、食い違いの理由を考えるのが正しい姿勢。
選択肢の確認
①「政府の公文書が常に正しいと判断する」
❌ 誤り。
政府公文書にも政策上の目的、情報制限、組織の立場が反映される。公的文書であるだけで常に正しいとは限らない。
②「新聞記事が常に正しいと判断する」
❌ 誤り。
新聞記事にも取材範囲、編集方針、政治的立場による偏りがある。新聞であることを理由に常に正しいとは判断できない。
③「食い違う資料はどちらも捨てる」
❌ 誤り。
相違を比較することで各主体の認識や意図を分析できる。食い違う資料を両方捨てると、むしろ重要な歴史情報を失う。
④「それぞれの作成目的や立場を考え、他の資料とも突き合わせて検討する」
✅ 正しい。
新聞と公文書は作成者・対象読者・目的が異なるため、食い違い自体が重要な手掛かりになる。双方の成立事情を調べ、別資料とも照合して判断する。
覚えるポイント
- 資料の食い違いは作成主体の立場・目的を映す手がかり
- 公文書にも新聞にも作成者の意図や制約が入る
- 複数資料の突き合わせ(クロスチェック)で実像に迫る
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。