RS-A2-01|歴史総合・世界史探究 対策問題
ある新聞記事を歴史の資料として使うとき、最も重要な検討はどれか。
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正解: 3
正解
誰が・いつ・どのような立場で書いたのかを確かめ、他の資料と突き合わせる
この問題のポイント
新聞記事を資料として使う際の基本を問う問題。作成者・時期・立場を確かめ、他の資料と照合するという史料批判の原則を選ぶ。
解説
歴史学では、資料をうのみにせず、その成り立ちを吟味することを史料批判と呼ぶ。新聞記事なら、まず次の点を確かめる。
- 誰が書いたか(新聞社の立場・政治的傾向)
- いつ書かれたか(事件直後か、後の回想か)
- 何のために書かれたか(報道か、宣伝か、広告か)
新聞は発行部数を伸ばすために誇張することもあれば、戦時には検閲で事実を書けないこともある。日露戦争期に開戦をあおった新聞や、大本営発表をそのまま伝えた戦時報道はその例である。
だから一つの記事だけで断定せず、複数の資料と突き合わせることが不可欠になる。
共通テストでは「この資料だけから言えることはどれか」という形式で、この姿勢そのものが問われる。
ひっかけポイント
「文字数が多いほど信頼できる」「写真があれば事実」のような形式的基準は誤り。資料の量や見た目ではなく、成立事情を問うのが史料批判である。
選択肢の確認
①「現代語で読みやすいものだけを資料として採用する」
❌ 誤り。
現代語での読みやすさは採否の基準にならない。同時代の文体や語彙を持つ資料も、意味と成立背景を検討して利用する。
②「書かれた文字が多いほど信頼できると判断する」
❌ 誤り。
文章量の多さは史料の信頼性を保証しない。短い記事でも作成者・時期・目的が明確なら重要な資料になり得る。
③「誰が・いつ・どのような立場で書いたのかを確かめ、他の資料と突き合わせる」
✅ 正しい。
新聞記事には記者や新聞社の立場、発行時の状況が反映される。作成主体と成立事情を確かめ、他の資料と照合する史料批判が必要である。
④「写真が載っていれば内容はすべて事実と判断する」
❌ 誤り。
写真にも撮影範囲の選択、演出、説明文の付け方などが影響する。掲載されているだけで記事全体を事実と断定することはできない。
覚えるポイント
- 史料批判=誰が・いつ・何のために作ったかの吟味
- 一つの資料で断定せず複数資料と照合
- 新聞には立場・誇張・検閲の影響がありうる
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。