KZ-R7H-10歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 本試験

表2のような食料統制が行われた第一次世界大戦は「総力戦」と呼ばれる。その説明として最も適切なものはどれか。

KZ-R7H-10の問題図版
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正解: 4

正解

兵士だけでなく、経済・労働力・国民生活のすべてを戦争遂行に動員する戦争となった

この問題のポイント

第一次世界大戦が「総力戦」と呼ばれる理由を問う問題。前線だけでなく銃後の経済・労働力・生活まで国家が動員した戦争形態の理解が核心。

解説

開戦当初、各国は短期決戦を想定していた。しかし西部戦線は塹壕戦で膠着し、戦争は4年を超える消耗戦となった。
勝敗を決めるのは前線の兵力だけでなく、それを支える銃後の生産力となる。各国は経済への統制を強め、軍需生産を優先し、配給制や公定価格で食料・物資を管理した。表2の統制はその一例である。
出征した男性に代わり、女性が軍需工場や交通機関で働き、この経験が戦後の女性参政権の実現につながった。植民地からも兵士や労働者が動員され、戦争は文字どおり世界を巻き込んだ。
国民のすべてを動員する以上、国民の支持が続かなければ戦争は継続できない。ドイツやロシアで食料危機が革命に直結したのは、総力戦の急所が銃後にあったことを示している。

ひっかけポイント
総力戦の対概念は、職業軍人中心の限定戦争である。「国民生活に影響しなかった」「短期戦」は総力戦の定義と正反対で、表2の統制価格の存在自体がその反証となる。

選択肢の確認

①「職業軍人どうしの戦闘に限定され、国民生活には影響しなかった」
誤り。
表2の公定価格や闇市の存在は、国民生活が深刻な影響を受けた証拠であり、職業軍人だけの戦争という説明は総力戦の実態と正反対である。

②「戦闘が植民地でのみ行われた戦争だった」
誤り。
主戦場はヨーロッパ本土の西部戦線・東部戦線であり、植民地でのみ戦われたという説明は誤り。植民地は兵士や労働者の供給源として巻き込まれた。

③「数週間で決着した短期戦だった」
誤り。
短期決戦の見込みは開戦直後に崩れ、戦争は4年以上に及ぶ消耗戦となった。だからこそ食料統制のような長期戦の体制が必要になった。

④「兵士だけでなく、経済・労働力・国民生活のすべてを戦争遂行に動員する戦争となった」
正しい。
正解。第一次世界大戦は前線の兵士だけでなく、銃後の経済・労働力・国民生活まで国家が動員する総力戦となった。表2の食料統制はその一端である。

覚えるポイント

  • 総力戦=経済・労働力・生活まで含む国家総動員
  • 配給制・公定価格など統制経済が導入された
  • 女性・植民地の動員が戦後の権利拡大要求につながる

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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