RS-C1-03歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合C 国際秩序の変化や大衆化と私たち

第一次世界大戦が女性の社会進出を促したと説明される理由として、最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

総力戦で男性が動員された結果、軍需工場や交通機関などで女性の就労が拡大したから

この問題のポイント

第一次世界大戦が女性の社会進出を促した理由を問う問題。男性の動員による労働力不足を女性が埋めた、という総力戦の構造で説明できる。

解説

総力戦となった第一次世界大戦では、各国で数百万人規模の男性が兵士として前線へ送られた。国内の工場・農場・交通機関は深刻な人手不足に陥る。
その穴を埋めたのが女性である。砲弾を作る軍需工場、路面電車の車掌、事務員、農作業と、それまで男性の仕事とされた分野に女性が進出した。
戦争協力の実績は、「女性には参政権を与えない」という理屈を崩した。イギリスでは1918年に30歳以上の女性に参政権が認められ(1928年に男女平等化)、ドイツは1919年アメリカは1920年と、大戦直後に女性参政権が相次いで実現する。
日本でも大正期に電話交換手・タイピスト・バスの車掌などの「職業婦人」が増え、平塚らいてうらの新婦人協会が参政権運動を進めた。

ひっかけポイント
「就労が禁止された」「女性が全員徴兵された」は事実の逆・誇張。総力戦→女性就労→戦後の参政権という因果の連鎖で覚えるのが確実。

選択肢の確認

①「女性が兵士として全員徴兵されたから」
誤り。
一部の国や部隊で女性が軍務を担った例はあるが、女性全員が兵士として徴兵されたわけではない。社会進出の中心的説明は銃後の労働分野の拡大である。

②「戦争と女性の就労には関係がなかったから」
誤り。
男性動員による労働力不足と総力戦型生産は女性就労を直接増加させた。戦争と就労に「関係がなかった」とする説明では、戦中から戦後の権利拡大を説明できない。

③「総力戦で男性が動員された結果、軍需工場や交通機関などで女性の就労が拡大したから」
正しい。
総力戦で多数の男性が兵士として動員され、工場・交通・事務などの労働力不足を女性が補った。就業経験の拡大は戦後の女性参政権要求を支える背景にもなった。

④「戦争中に各国で女性の就労が法律で禁止されたから」
誤り。
各国で女性の就労が一律に禁止されたのではなく、軍需生産や公共交通などでむしろ拡大した。禁止なら社会進出を促した理由にならず、因果が逆である。

覚えるポイント

  • 男性の動員の穴を女性の就労が埋めた
  • 英1918年・独1919年・米1920年に女性参政権
  • 日本では職業婦人の登場、新婦人協会の運動

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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