RS-C2-01歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合C 国際秩序の変化や大衆化と私たち(2) 第一次世界大戦と大衆社会

1913年の新聞に載ったミルクキャラメルの広告には「小児の常用として衛生に適し、事務家、読書家、運動家の根気を能くし元気を増す」とある。この広告から読み取れることとして、最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

「事務家、読書家、運動家」にも効果があるとし、子どもだけでなく大人も対象にしている

この問題のポイント

1913年のキャラメル広告の読み取り問題。「事務家、読書家、運動家」への効能をうたう文言から、大人も購買層に想定していたことを読む資料問題。

解説

資料の広告文は「小児の常用として衛生に適し、事務家、読書家、運動家の根気を能くし元気を増す」とうたっている。
「小児」だけでなく、事務の仕事をする人・読書をする人・運動をする人、つまり大人の消費者にも効能を訴えていることが文言から直接読み取れる。設問はこの列挙を正確に拾えるかを試している。
背景も重要である。明治末〜大正期には都市に俸給生活者(サラリーマン)が増え、新聞・雑誌が広く読まれるようになった。企業が新聞広告で全国の消費者に直接呼びかけて商品を売り込む、大衆消費社会の入口の時代である。
「衛生」という言葉を売り文句にする点にも、健康や衛生観念が普及しつつあった世相が表れている。広告は商品だけでなく時代を映す資料なのである。

ひっかけポイント
資料読み取り問題では、書かれた文言に忠実に選ぶのが鉄則。「小児に限られる」は列挙の後半を無視した選択肢で、本文と照合すれば確実に消せる。

選択肢の確認

①「「事務家、読書家、運動家」にも効果があるとし、子どもだけでなく大人も対象にしている」
正しい。
小児に加えて事務家・読書家・運動家を挙げているため、大人も購買層として想定している。新聞広告を通じた幅広い消費者への訴求は大衆消費社会の広がりを示す。

②「菓子の輸出先を海外の消費者に限定して宣伝している」
誤り。
国内新聞の広告であり、海外の消費者だけを輸出先として宣伝したとは読み取れない。広告文は年齢や職業の異なる国内の利用者へ効用を訴えている。

③「価格を示さず、贈答用としてのみ宣伝している」
誤り。
広告は日常的な栄養・活力への効用を訴えており、贈答用途だけに限定していない。価格表示の有無だけから贈答専用とも判断できない。

④「宣伝の対象は小児に限られ、大人は想定されていない」
誤り。
広告は小児だけでなく、事務家・読書家・運動家にも効用があるとうたっている。対象を子どもに限定したという読みは列挙された語と合わない。

覚えるポイント

  • 広告文の対象は小児+事務家・読書家・運動家
  • 新聞広告の普及は大衆消費社会の成立を示す
  • 資料問題は文言との照合で解く

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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