KZ-R6HB-08歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和6年度 本試験(世界史B)

図2は現代インドの幹線道路網(黄金の四角形・南北回廊・東西回廊)を示し、図1の古代の主要道と重なる部分が多い。この比較から読み取れることとして最も適切なものはどれか。

KZ-R6HB-08の問題図版
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正解: 4

正解

地形や都市の立地に規定された交通路は、時代を超えて継承されやすい

この問題のポイント

古代マウリヤ朝の主要道と現代インドの幹線道路網の重なりから何が言えるかを問う問題。交通路の長期的な継承という構造的な読みができるかがポイント。

解説

図2の「黄金の四角形」は、デリー・コルカタ・ムンバイ・チェンナイという現代インドの4大都市を結ぶ高速道路網である。これを図1のマウリヤ朝の主要道と重ねると、多くの区間が一致する。
なぜ2000年以上を隔てて道が重なるのか。道路の経路は、平原・河川・峠といった地形の制約と、人が集まる主要都市の位置に規定される。これらは政権や文明が交替しても簡単には変わらない。
だから交通路は、時代を超えて繰り返し使われ、継承され続けるのである。
ローマ帝国の街道網が現代ヨーロッパの幹線道路と重なるのも同じ論理で、地図の比較から長期的な構造を読み取るのは世界史探究の典型的な問い方である。

ひっかけポイント
「全く無関係」「すべて廃棄」「毎回ゼロから」のような全否定・極端表現の選択肢は誤りのサイン。資料から言える範囲の穏当な一般化を選ぶのが資料問題の鉄則。

選択肢の確認

①「現代の道路は古代とは全く無関係に建設された」
誤り。
図2の黄金の四角形は図1のマウリヤ朝の主要道と多くの区間で重なっており、無関係という説明は2枚の図の比較と矛盾する。

②「古代の道路は現代にはすべて廃棄された」
誤り。
古代の道が現代の幹線道路の基礎になっている区間が多く、すべて廃棄されたという説明は図の重なりが否定する。

③「交通路は時代ごとに毎回ゼロから作り直される」
誤り。
交通路は毎回ゼロから作られるのではなく、既存の路盤・宿場・都市の立地を引き継いで発展する。図の比較はまさにその継承を示している。

④「地形や都市の立地に規定された交通路は、時代を超えて継承されやすい」
正しい。
正解。主要都市の位置と地形の制約が変わらない限り、交通路は政権や時代が交替しても受け継がれる。図1と図2の重なりはその長期持続を示す。

覚えるポイント

  • 黄金の四角形はデリー・コルカタ・ムンバイ・チェンナイを結ぶ
  • 交通路は地形と都市立地に規定され時代を超えて継承される
  • ローマ街道と現代欧州道路網も同型の論点

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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