RS-C1-01歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合C 国際秩序の変化や大衆化と私たち

第一次世界大戦が「総力戦」と呼ばれる理由として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

軍隊だけでなく、経済・産業・国民生活のすべてが戦争に動員されたから

この問題のポイント

第一次世界大戦が総力戦と呼ばれる理由を問う問題。軍隊だけでなく経済・産業・国民生活のすべてが動員された戦争、という定義で解ける。

解説

第一次世界大戦(1914〜18年)は、それまでの戦争と質が違った。機関銃と塹壕により戦線は膠着し、戦争は4年以上の長期戦となる。膨大な砲弾・兵器を供給し続けるため、交戦国は国家の全資源を戦争につぎ込んだ。これが総力戦である。

  • 経済:軍需優先の生産統制、食料の配給制
  • 労働:出征した男性に代わり女性が工場や交通機関で働く
  • 世論:宣伝(プロパガンダ)と検閲で国民の戦意を維持
  • 植民地:兵士・労働者として動員
    総力戦は社会も変えた。戦争に協力した労働者や女性の発言力が増し、戦後の女性参政権の実現や労働者の地位向上、大衆社会の到来につながった。戦争の勝敗が前線だけでなく銃後の生産力で決まる時代の始まりである。

ひっかけポイント
総力戦の対義語は職業軍人だけが戦う限定戦争。「数か月で終結」は開戦時の各国の予想(短期決戦論)で、実際は裏切られた点もひっかけに使われる。

選択肢の確認

①「戦場が一つの国の中だけに限られたから」
誤り。
第一次世界大戦はヨーロッパ内の一国だけでなく、複数戦線と植民地・海域に広がった。戦場が一国内に限定されたことは総力戦の意味ではない。

②「軍隊だけでなく、経済・産業・国民生活のすべてが戦争に動員されたから」
正しい。
総力戦では兵士だけでなく、生産・輸送・金融・労働力・世論など国民生活全体が動員された。国家による経済統制や女性の就業拡大もその表れである。

③「職業軍人だけが戦い、一般市民は関与しなかったから」
誤り。
徴兵された国民や軍需工場の労働者など一般市民も戦争に深く組み込まれた。職業軍人だけが関与した戦争ではない。

④「戦争が数か月で終結したから」
誤り。
第一次世界大戦は1914年から1918年まで約4年間続いた。短期間で終わったことではなく、長期化に伴う社会全体の動員が総力戦化を進めた。

覚えるポイント

  • 総力戦=経済・産業・国民生活まで総動員
  • 女性の就労拡大が戦後の参政権につながる
  • 国家による経済統制と宣伝・検閲が進んだ

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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