RS-B4-03|歴史総合・世界史探究 対策問題
明治期以降の日本人の海外移民について述べた記述として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
ハワイやブラジルなどへ多くの移民が渡ったが、アメリカでは1924年の移民法で日本人の移民が事実上禁止された
この問題のポイント
明治期以降の日本人移民を問う問題。ハワイ・ブラジルなどへの移民の広がりと、1924年移民法によるアメリカでの排日という流れで解ける。
解説
明治期、人口増と農村の貧困を背景に、多くの日本人が海外へ移民した。
始まりは1885年、政府間の取り決めによるハワイ官約移民である。サトウキビ農園の労働者として渡航した。その後、アメリカ本土・カナダ・ペルーなどへ広がり、1908年には笠戸丸によるブラジル移民が始まった。コーヒー農園で働くためである。
しかしアメリカ西海岸では、勤勉に働く日本人移民が職を奪うとして排日運動が高まった。学童の隔離問題などを経て、1924年移民法(排日移民法)により日本人の新規移民は事実上禁止された。
この排除は日本国内の対米感情を悪化させ、日米関係の遠いしこりとなる。1882年の中国人排斥法から続く、アメリカの排外主義の系譜の中で捉えたい。
ひっかけポイント
官約移民1885年(ハワイ)とブラジル移民開始1908年(笠戸丸)の年・行き先の組合せに注意。「一貫して歓迎」は排日運動の存在を消した誤りである。
選択肢の確認
①「ハワイやブラジルなどへ多くの移民が渡ったが、アメリカでは1924年の移民法で日本人の移民が事実上禁止された」
✅ 正しい。
1885年のハワイ官約移民以後、日本人はハワイ・北米・南米へ渡り、1908年にはブラジル移民も始まった。アメリカの1924年移民法は日本人の新規移民を事実上排除した。
②「日本からの移民は明治期には存在しなかった」
❌ 誤り。
明治期にはハワイ官約移民や北米への移住がすでに本格化していた。「存在しなかった」は1885年などの具体的な開始時期と矛盾する。
③「移民はすべて政府によって強制されたものである」
❌ 誤り。
政府が仲介した官約移民や厳しい契約労働はあったが、海外移民をすべて国家が強制したわけではない。生活向上や就業を求めた移住など、多様な動機と形態があった。
④「アメリカは一貫して日本人移民を歓迎し続けた」
❌ 誤り。
アメリカでは排日運動が強まり、1907〜08年の日米紳士協約で渡航が制限され、1924年移民法で新規移民が事実上禁止された。一貫して歓迎したという変化の否定が誤りである。
覚えるポイント
- ハワイ官約移民は1885年開始
- ブラジル移民は1908年笠戸丸から
- 1924年移民法で日本人移民は事実上禁止
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。