WT8-B01|歴史総合・世界史探究 対策問題
唐代に日本から派遣された遣唐使に関連して、唐で高官となった日本人はだれか。
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正解: 2
正解
阿倍仲麻呂
この問題のポイント
遣唐使に関連して唐で高官となった阿倍仲麻呂を問う。人物と移動の向き(日本から唐へ)の対応が分かれば解ける。
解説
前提として、7〜9世紀の日本は、唐の制度・文化を学ぶために遣唐使を派遣し、留学生・留学僧が同行した。
阿倍仲麻呂は遣唐留学生として唐に渡り、難関の科挙に合格して玄宗皇帝に仕え、高官にまで昇った。詩人の李白や王維とも親しく交わった国際人である。
帰国を試みたが船が難破して唐に戻り、そのまま唐で生涯を終えた。「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」の望郷の歌で知られる。
対照的に、鑑真は唐から日本へ渡って戒律を伝えた僧である。最澄・空海は9世紀初めに入唐した僧、行基は奈良時代の日本国内の僧であり、唐の高官にはなっていない。
東アジア文化圏における人の往来を示す事例として、日本史・世界史の両方で問われる。
ひっかけポイント
阿倍仲麻呂=日本から唐へ、鑑真=唐から日本へという移動の向きの入れ替えが定番のひっかけ。
選択肢の確認
①「行基」
❌ 誤り。
行基は日本国内で民衆への布教や社会事業を行った僧であり、唐へ渡ってはいない。
②「阿倍仲麻呂」
✅ 正しい。
阿倍仲麻呂は遣唐留学生として唐に渡り、科挙に合格して玄宗に仕え、李白・王維ら詩人とも交友して生涯を唐で終えた。
③「鑑真」
❌ 誤り。
鑑真は唐から日本へ渡って戒律を伝えた僧であり、移動の向きが逆である。
④「最澄」
❌ 誤り。
最澄は遣唐使に従って唐に学んだが帰国して天台宗を開いた僧であり、唐の高官にはなっていない。
覚えるポイント
- 阿倍仲麻呂は科挙に合格し玄宗に仕えた
- 李白・王維と交友、唐で客死
- 鑑真は唐から日本へ渡り戒律を伝えた
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。