WT8-A25|歴史総合・世界史探究 対策問題
琉球王国について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
明への朝貢を軸に、日本・東南アジアを結ぶ中継貿易で栄えた
この問題のポイント
琉球王国の繁栄の構造を問う。明への朝貢を軸とする中継貿易という仕組みと、明の海禁政策との関係が核心。
解説
前提として、明は民間人の海外渡航・貿易を禁じる海禁政策をとり、貿易を国家間の朝貢に限定していた。
1429年に尚氏が統一した琉球王国は、明へ頻繁に朝貢して優遇され、その特権を生かして各地の産物を交換する中継貿易で栄えた。
- 中国の生糸・陶磁器
- 日本の刀剣・硫黄
- 東南アジアの蘇木・香料
首里城の鐘に刻まれた「万国津梁」(世界の架け橋)の銘文は、この繁栄への誇りを示す資料として頻出である。
1609年に薩摩の島津氏に征服された後も、中国への朝貢は続けるという日中両属の立場に置かれた。明治政府による琉球処分(1879年)まで、この二重関係が続く。
ひっかけポイント
鎖国や清の直轄州とする選択肢は誤り。明の海禁があったからこそ琉球の中継貿易が成り立ったという因果の向きが問われる。
選択肢の確認
①「明への朝貢を軸に、日本・東南アジアを結ぶ中継貿易で栄えた」
✅ 正しい。
1429年に尚氏が統一した琉球王国は、明への朝貢で得た特権を生かし、中国の生糸・陶磁器、日本の刀剣、東南アジアの香料などを交換する中継貿易で栄えた。
②「鎖国して一切の交易を拒否した」
❌ 誤り。
琉球は広く各地と結んだ海洋交易国家であり、交易を拒否してはいない。
③「清の直轄州として統治された」
❌ 誤り。
琉球は明や清に朝貢する王国であり、清の直轄州とされてはいない。
④「19世紀にポルトガルの植民地となった」
❌ 誤り。
琉球は17世紀初めに薩摩の島津氏に征服され、のち日本に組み込まれたのであり、ポルトガルの植民地ではない。
覚えるポイント
- 琉球王国は1429年に尚氏が統一
- 明への朝貢を軸とする中継貿易で繁栄
- 1609年島津氏に征服され日中両属へ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。