WT2-B08歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究B 諸地域の歴史的特質の形成(3) 諸地域の歴史的特質

唐の律令体制下の税制・兵制の組合せとして正しいものはどれか。

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正解: 1

正解

租庸調制と府兵制

この問題のポイント

唐の律令体制下の税制・兵制の組合せを問う問題。「均田制・租庸調・府兵制」が一体のセットである知識で解ける。

解説

唐は隋の制度を受け継ぎ、律令に基づく整然とした支配体制を築いた。その土台は均田制である。国家が成年男子に一定の土地を支給し、その見返りとして負担を課した。

  • 税は租庸調制。租(穀物)・庸(労役の代わりの布)・調(絹などの特産物)を課した
  • 兵役は府兵制。農民が交代で都の警備や辺境の防備についた(兵農一致)

つまり「土地を与える代わりに税と兵役を負わせる」一体の仕組みであり、日本の律令制(班田収授法・租庸調)もこれを手本とした。

しかし8世紀になると、人口増加や土地の集中で均田制が崩れ、逃亡する農民が増えた。安史の乱(755〜763年)前後の混乱を経て、唐は現実に合わせて制度を転換する。780年、資産に応じて夏と秋の2回課税する両税法を導入し、兵制も傭兵を用いる募兵制へ移行した。

なお、一条鞭法は明後期、地丁銀制は清の税制であり、王朝の対応を混同しないこと。

ひっかけポイント
均田・租庸調・府兵のセットと、崩壊後の両税法・募兵制の組合せを入れ替える選択肢が定番。一条鞭法(明)・地丁銀制(清)・八旗(清)は後世の制度で王朝の対応に注意。

選択肢の確認

①「租庸調制と府兵制」
正しい。
唐は均田制で農民に土地を支給し、その見返りに租庸調を課し、府兵制で兵役を課す一体の体制を築いた。

②「両税法と募兵制」
誤り。
両税法と募兵制は、均田制の崩壊を受けて8世紀後半に転換したあとの制度であり、律令体制当初の組合せではない。

③「一条鞭法と八旗」
誤り。
一条鞭法は明代の税制、八旗は清の軍事組織であり、時代も王朝も唐とは一致しない。

④「地丁銀制と緑営」
誤り。
地丁銀制は清代の税制、緑営は清の漢人部隊であり、いずれも唐の制度ではない。

覚えるポイント

  • 唐の基本セットは均田制・租庸調制・府兵制
  • 780年両税法へ転換(資産に応じ夏秋2回課税)、兵制は募兵制へ
  • 日本の律令制(班田収授・租庸調)は唐がモデル

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 文を分解して判定:組合せを一度に選ばず、人物と政策、地域と制度などを一組ずつ○×判定する。確実に誤る一組を含む選択肢から消す。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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