WT8-B11歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究C 諸地域の交流・再編(3) アジア諸地域とヨーロッパの再編

清代の税制である地丁銀制の説明として正しいものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

人頭税を土地税に繰り込み、銀で一括して納めさせた

この問題のポイント

清の地丁銀制の内容を問う。人頭税を土地税に繰り込んで銀納させた仕組みで、明の一条鞭法との段階の違いが最大のポイント。

解説

前提として、明代後期に銀経済が広がり、各種の税と労役を銀に一本化して納めさせる一条鞭法が実施されていた。
清はこれをさらに進めた。まず康熙帝が1711年以降に生まれた人丁への課税をしない(人頭税額の固定)と定め、続く雍正帝期までに、人頭税(丁銀)を土地税(地銀)に繰り込み、銀で一括納入させる地丁銀制が全国に広がった。
実質的に人頭税が消滅したため、人口を隠す必要がなくなり、戸籍上の人口が急増した。新大陸作物(トウモロコシ・サツマイモ)の普及とあわせて、18世紀の中国の人口爆発(約3億人へ)の背景とされる。
税は銀納であり米の物納ではない。十分の一税は中世ヨーロッパの教会税で全く別物である。

ひっかけポイント
一条鞭法(明・諸税の銀納一本化)と地丁銀制(清・人頭税を土地税へ繰り込み)の発展段階の区別が最頻出。どちらも銀納である点は共通。

選択肢の確認

①「人頭税を土地税に繰り込み、銀で一括して納めさせた」
正しい。
清は雍正帝の時代までに、人頭税である丁銀を土地税である地銀に繰り込み、銀で一括して納めさせる地丁銀制を完成させた。

②「すべての税を米で物納させた」
誤り。
明の一条鞭法以来、諸税は銀で納めるのが原則となっており、米による物納ではない。

③「商業税を廃止した」
誤り。
地丁銀制は土地税と人頭税に関する制度であり、商業税の廃止を定めたものではない。

④「教会に十分の一税を納めさせた」
誤り。
十分の一税は中世ヨーロッパで教会に納められた税であり、清の税制とは無関係である。

覚えるポイント

  • 地丁銀制=人頭税を土地税に繰り込み銀納(清・雍正帝期に完成)
  • 一条鞭法は明代、諸税・労役の銀納一本化
  • 人頭税の実質廃止が18世紀の人口爆発の一因

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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