WT8-B23歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究C 諸地域の交流・再編(3) アジア諸地域とヨーロッパの再編

17世紀の「17世紀の危機」と呼ばれる状況の説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

寒冷化や戦乱・疫病が重なり、ヨーロッパを中心に人口停滞と社会不安が広がった

この問題のポイント

17世紀の危機の内容を問う。小氷期の寒冷化と戦乱・疫病の連鎖という、気候と歴史を結ぶ視点が問われる。

解説

前提として、17世紀の地球は「小氷期」と呼ばれる寒冷化の時期にあたり、世界各地で凶作と飢饉が頻発した。
この気候不順と重なるように、ユーラシア各地で戦乱・反乱・疫病が連鎖した。

  • ヨーロッパ:三十年戦争(1618〜48年)、イギリスの内乱(ピューリタン革命)、ペストの再流行
  • 中国:飢饉と李自成の乱による明の滅亡(1644年)と明清交替
  • ロシアやオスマン帝国でも動乱
    こうした同時多発的な人口停滞と社会不安を、まとめて「17世紀の危機」と呼ぶ。
    気候変動という自然の要因と社会の変動を結び付けて説明するこの見方は、環境から歴史を捉える世界史探究の代表的な視角であり、気温・穀物価格・人口のグラフ読解問題として出題されやすい。

ひっかけポイント
17世紀は温暖化・好景気ではなく寒冷化・危機の世紀。三十年戦争と明清交替が同じ17世紀半ばに重なるという同時代性が狙われる。

選択肢の確認

①「気候は温暖化していた」
誤り。
17世紀は寒冷化した小氷期であり、温暖化していたという説明は事実に反する。

②「寒冷化や戦乱・疫病が重なり、ヨーロッパを中心に人口停滞と社会不安が広がった」
正しい。
17世紀は小氷期と呼ばれる寒冷期にあたり、凶作や飢饉、ペストの再流行に加え、三十年戦争やイギリス革命、明清交替が重なって各地で人口停滞と社会不安が広がった。

③「世界的な好景気が続いた時代を指す」
誤り。
17世紀は凶作と戦乱による停滞の時代であり、世界的な好景気の時代ではない。ヨーロッパの物価高騰と経済拡大は16世紀の価格革命期にあたる。

④「アメリカ大陸だけの現象である」
誤り。
この危機はアメリカ大陸だけの現象ではなく、ヨーロッパから中国まで広くユーラシア各地に及んだ。

覚えるポイント

  • 17世紀=小氷期の寒冷化
  • 三十年戦争と明の滅亡(1644年)が同時代
  • 気候と社会変動を結ぶ視点が探究の定番

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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