WT2-C12|歴史総合・世界史探究 対策問題
17世紀のオランダについて述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
東インド会社を設立し、バタヴィアを拠点にアジア交易で繁栄した
この問題のポイント
17世紀のオランダの海上覇権を問う問題。「東インド会社の設立(1602年)とバタヴィア拠点のアジア交易」という基本知識で解ける。
解説
オランダ(ネーデルラント北部)は、16世紀後半にスペインからの独立戦争を戦い、17世紀には事実上の独立を果たした新興国である。中継貿易と造船業を強みに、17世紀前半には「世界の海運の担い手」と呼ばれるほど繁栄した。
1602年、オランダは複数の貿易会社を統合して東インド会社を設立した。株式を発行して広く資金を集めた、世界初の株式会社とされる組織である。会社はジャワ島にバタヴィア(現ジャカルタ)を建設して拠点とし、モルッカ諸島の香辛料交易をほぼ独占した。
1623年のアンボイナ事件でイギリス勢力を東南アジアから締め出し、イギリスはインド経営へ方向転換した。この玉突きが、のちの英領インドの伏線となる。
また台湾を一時占領し、鎖国下の日本では長崎の出島で交易を許された唯一のヨーロッパの国となった。北アメリカにもニューネーデルラント植民地(中心はニューアムステルダム、のちのニューヨーク)を築いた。
ひっかけポイント
アンボイナ事件で「追い出された側」がイギリス、「追い出した側」がオランダという向きの取り違えに注意。出島で交易したヨーロッパの国はオランダのみで、ポルトガルは1639年に来航禁止。
選択肢の確認
①「東インド会社を設立し、バタヴィアを拠点にアジア交易で繁栄した」
✅ 正しい。
オランダは1602年に東インド会社を設立し、ジャワ島のバタヴィアを拠点に香辛料交易を握って17世紀前半に繁栄した。
②「スペインの支配下にとどまり、独自の交易はしなかった」
❌ 誤り。
オランダは16世紀後半に独立戦争を起こしてスペインから事実上独立し、独自の交易網を築いた。
③「鎖国下の日本との交易を許されなかった」
❌ 誤り。
鎖国下の日本で交易を許された唯一のヨーロッパの国がオランダであり、長崎の出島で貿易を行った。
④「北アメリカには進出しなかった」
❌ 誤り。
オランダは北アメリカにニューネーデルラント植民地とニューアムステルダムを築いており、進出しなかったという説明は誤りである。
覚えるポイント
- オランダ東インド会社は1602年設立、世界初の株式会社とされる
- 拠点はジャワ島のバタヴィア、香辛料交易を独占
- アンボイナ事件(1623年)で英を排除→イギリスはインドへ転進
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。