WT8-B10|歴史総合・世界史探究 対策問題
18世紀のプロイセンでフリードリヒ2世が行った統治の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
「君主は国家第一の僕」と称し、上からの改革を進める啓蒙専制君主として振る舞った
この問題のポイント
フリードリヒ2世の統治を問う。啓蒙専制主義=啓蒙思想を利用した上からの近代化であり、民主化ではないという本質規定が核心。
解説
前提として、18世紀の東欧・中欧では、市民層の成長が遅れていたため、君主が主導して近代化を進める啓蒙専制主義が現れた。
プロイセンのフリードリヒ2世(大王)はその代表である。啓蒙思想家ヴォルテールをサンスーシ宮殿に招いて交友し、「君主は国家第一の僕」と称して、宗教寛容・司法改革・産業育成を上から推進した。
ただし、その実態は権力政治と表裏一体だった。オーストリア継承戦争・七年戦争では、マリア・テレジアと争ってシュレジエン地方を奪い、ポーランド分割(第1回・1772年)にも加わった。
議会制民主主義の導入や農奴の全面解放は行っておらず、啓蒙専制主義=民主化ではない点が最重要である。ヨーゼフ2世(墺)・エカチェリーナ2世(露)と3人セットで問われる。
ひっかけポイント
啓蒙専制主義を民主主義的改革と誤解させる選択肢が定番。あくまで君主主導の上からの近代化であり、身分制の枠は維持された。
選択肢の確認
①「宗教的迫害を強化した」
❌ 誤り。
フリードリヒ2世は宗教的寛容の方針をとっており、迫害の強化とは逆である。
②「「君主は国家第一の僕」と称し、上からの改革を進める啓蒙専制君主として振る舞った」
✅ 正しい。
フリードリヒ2世はヴォルテールと交友し、君主は国家第一の僕と称して宗教寛容や司法改革を上から進める啓蒙専制君主の代表とされた。
③「議会制民主主義を導入した」
❌ 誤り。
啓蒙専制主義は君主による上からの改革であり、議会制民主主義の導入ではない。
④「農奴を全面的に解放した」
❌ 誤り。
プロイセンではユンカーの経営を支える農奴制が維持されており、全面的な解放は行われていない。
覚えるポイント
- フリードリヒ2世=君主は国家第一の僕
- 七年戦争でシュレジエン確保、ポーランド分割に参加
- 啓蒙専制君主3人=フリードリヒ2世・ヨーゼフ2世・エカチェリーナ2世
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。