WT2-C15|歴史総合・世界史探究 対策問題
18世紀フランスで『法の精神』を著し、三権分立を説いた思想家はだれか。
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正解: 2
正解
モンテスキュー
この問題のポイント
啓蒙思想家と学説の対応を問う問題。「モンテスキュー=法の精神=三権分立」の3点セットを、ルソーやヴォルテールと区別できれば即答できる。
解説
18世紀のフランスでは、理性の力で旧来の制度や迷信を批判し、社会を改革しようとする啓蒙思想が花開いた。その代表者の一人がモンテスキューである。
モンテスキューは1748年の主著『法の精神』で、権力の濫用を防ぐには権力を分けて互いに抑制させるべきだと論じ、立法・行政(執行)・司法の三権分立を説いた。イギリスの政治制度の観察がその下敷きになっている。この理論はアメリカ合衆国憲法(1787年)の権力分立の仕組みに大きな影響を与えた。
他の思想家との区別も重要である。
- ルソー: 『社会契約論』で人民主権・一般意志を主張、フランス革命に影響
- ヴォルテール: 教会や不寛容を鋭く批判、プロイセンのフリードリヒ2世とも交流
- ロック(英・17世紀): 抵抗権と統治の二権分立を主張
なお選択肢のアダム・スミスはイギリスの経済学者で、『諸国民の富』で自由放任の経済を説いた人物である。
ひっかけポイント
思想家と著書・学説の組み合わせの入れ替えが定番の引っかけ。特にモンテスキュー(三権分立)とロック(二権分立・抵抗権)、ルソー(人民主権)の取り違えに注意。
選択肢の確認
①「アダム・スミス」
❌ 誤り。
アダム・スミスは『諸国民の富』を著したイギリスの経済学者で、自由放任の経済思想を説いた。
②「モンテスキュー」
✅ 正しい。
モンテスキューは『法の精神』(1748年)で立法・行政・司法の三権分立による権力の抑制均衡を説き、アメリカ合衆国憲法などに影響を与えた。
③「ルソー」
❌ 誤り。
ルソーは『社会契約論』で人民主権と一般意志を説いた思想家であり、三権分立を説いたのはモンテスキューである。
④「ヴォルテール」
❌ 誤り。
ヴォルテールは書簡や評論で宗教的寛容と旧体制の批判を説いた啓蒙思想家である。
覚えるポイント
- モンテスキューは『法の精神』(1748年)で三権分立
- ルソーは『社会契約論』で人民主権・一般意志
- 三権分立はアメリカ合衆国憲法(1787年)に影響
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。