WT9-K07歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究D 諸地域の結合・変容(2) 世界市場の形成と諸地域の結合

18世紀ヨーロッパの啓蒙思想について述べた文として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

理性による偏見の打破を掲げ、『百科全書』などを通じて広まり市民革命に影響した

この問題のポイント

18世紀の啓蒙思想を問う。理性による旧制度批判が百科全書などで広まり、市民革命の思想的土台になったという流れが核心。

解説

前提として、17世紀の科学革命は、理性と観察によって世界を説明できるという確信を生んだ。この確信を社会や政治の改革に向けたのが、18世紀の啓蒙思想である。
無知・迷信・旧制度(アンシャン・レジーム)を理性の光で照らし、批判・改革しようとする思想潮流で、フランスを中心に展開した。

  • ヴォルテール:教会の不寛容を批判
  • モンテスキュー:『法の精神』で三権分立を主張
  • ルソー:『社会契約論』で人民主権を説く
  • ディドロとダランベール:知の集大成『百科全書』を編纂
    これらの思想はサロンやカフェ、新聞を通じて広まり、世論という新しい力を生んだ。そしてアメリカ独立革命フランス革命の思想的土台となった。国王の神聖な権利の擁護や教会の権威の絶対化は、まさに啓蒙思想が批判した対象である。

ひっかけポイント
啓蒙思想は王権神授説や教会の権威を批判する側であり、擁護する側とする選択肢は正反対。科学革命(17世紀)→啓蒙思想(18世紀)→市民革命という順序も問われる。

選択肢の確認

①「国王の神聖な権利を擁護する思想である」
誤り。
王権神授説を批判し人民主権や権力分立を説いたのが啓蒙思想であり、国王の神聖な権利の擁護とは正反対である。

②「理性による偏見の打破を掲げ、『百科全書』などを通じて広まり市民革命に影響した」
正しい。
理性の光で無知や迷信、旧制度を批判する18世紀の思想潮流で、ディドロとダランベールの『百科全書』やヴォルテール、ルソーの著作がサロンを通じて広まり、アメリカ独立革命やフランス革命の土台となった。

③「教会の権威の絶対化を主張した」
誤り。
啓蒙思想は教会の権威や迷信を理性によって批判した思想であり、権威の絶対化を説くものではない。

④「文字の使用に反対した」
誤り。
『百科全書』や新聞など出版による知識の普及を重視しており、文字の使用に反対してはいない。

覚えるポイント

  • 啓蒙思想=理性による偏見・旧制度の打破(18世紀)
  • 百科全書はディドロとダランベール
  • アメリカ独立革命・フランス革命の思想的土台

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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