WT-C2-02|歴史総合・世界史探究 対策問題
唐の都長安について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
国際都市として栄え、ゾロアスター教や景教などの宗教も伝わった
この問題のポイント
唐の都長安の国際性を問う問題。「人口100万の国際都市」「三夷教の伝来」というキーワードで解ける。
解説
7〜9世紀の唐は、東西交易路を押さえた開放的な大帝国だった。その都長安は、碁盤目状の都市計画をもち、人口100万に達したとされる当時世界最大級の国際都市である。
長安にはシルク・ロードを通じて、中央アジアのソグド人をはじめとする商人や使節、留学生が集まった。宗教も多様で、ゾロアスター教(祆教)・景教(ネストリウス派キリスト教)・マニ教のいわゆる三夷教のほか、仏教・イスラームも伝わり、それぞれの寺院が建ち並んだ。
日本の遣唐使や新羅・渤海の使節も往来し、長安は東アジア文化圏の中心となった。日本の平城京・平安京が長安をモデルに造営されたことは、その影響力を示している。
外国人の居住は認められており、居住禁止という選択肢は唐の開放性と正反対である。
ひっかけポイント
祆教=ゾロアスター教、景教=ネストリウス派キリスト教という名称の対応がずらされやすい。長安は内陸都市であり、港湾都市という記述は明白な誤り。
選択肢の確認
①「国際都市として栄え、ゾロアスター教や景教などの宗教も伝わった」
✅ 正しい。
唐の都長安は人口100万に達したとされる国際都市で、ソグド人らの商人が集まり、ゾロアスター教・景教・マニ教などの宗教も伝わった。
②「海に面した港湾都市で、大西洋貿易の中心だった」
❌ 誤り。
長安は渭水流域の内陸の都市であり、しかも大西洋貿易が始まるのは15世紀末以降で時期も合わない。
③「外国人の居住が全面的に禁止されていた」
❌ 誤り。
長安には多くの外国商人や使節が居住しており、外国人の居住が全面禁止されていたという説明は事実に反する。
④「人口が数百人程度の小さな宗教都市だった」
❌ 誤り。
長安は当時世界最大級の都市のひとつであり、人口数百人という規模は実態とかけ離れている。
覚えるポイント
- 長安は人口100万の国際都市、平城京のモデル
- 三夷教=祆教(ゾロアスター教)・景教(ネストリウス派)・マニ教
- ソグド人商人・遣唐使が往来、東アジア文化圏の中心
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。