RS3-031歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合C 国際秩序の変化や大衆化と私たち(2) 第一次世界大戦と大衆社会

1923年の関東大震災に関連して述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

混乱のなかで朝鮮人や社会主義者が殺傷される事件が起こった

この問題のポイント

関東大震災時の社会の混乱と、その後の経済への影響を問う問題。流言による朝鮮人らの殺傷事件が史実として正しい。

解説

1923年9月1日、相模湾を震源とするマグニチュード7.9の大地震が関東地方を襲った。昼食時と重なって火災が広がり、死者・行方不明者は10万人を超えた。

混乱のなかで「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などの根拠のない流言が広がり、住民が組織した自警団や軍・警察によって、多数の朝鮮人や中国人が殺傷された。また、この混乱に乗じて社会主義者の川合義虎らが殺された亀戸事件、無政府主義者の大杉栄・伊藤野枝らが憲兵大尉甘粕正彦に殺害された甘粕事件も起こった。

経済面への影響も長く残った。決済不能となった手形(震災手形)の処理が進まず、その処理をめぐる失言をきっかけに1927年の金融恐慌が発生する遠因となった。

復興面では、内務大臣後藤新平が大規模な帝都復興計画を立案し、幹線道路や公園の整備が進められた。

ひっかけポイント
「震災→金融恐慌(1927年)」という4年後への影響を問う出題が多い。昭和恐慌(1930年・金解禁が原因)との混同に注意。

選択肢の確認

①「被害は軽微で、経済への影響はほとんどなかった」
誤り。
東京・横浜を中心に死者・行方不明者10万人超、家屋焼失など甚大な被害が出た。経済・金融にも震災手形問題を残した。

②「震災を機に日本経済は空前の好況となった」
誤り。
震災は企業・銀行へ大きな損失を与え、1927年金融恐慌の遠因にもなった。直ちに空前の好況を生んだのではない。

③「東京の人口は震災後に半減したまま回復しなかった」
誤り。
東京は復興事業を通じて人口を回復・増加させた。人口が半減したまま戻らなかったという長期推移は誤りである。

④「混乱のなかで朝鮮人や社会主義者が殺傷される事件が起こった」
正しい。
関東大震災後、流言を背景に自警団などが朝鮮人・中国人を殺害し、軍や警察が社会主義者を殺害する事件も起きた。災害時の差別と統制を示す。

覚えるポイント

  • 関東大震災は1923年9月1日、死者・不明10万人超
  • 流言により朝鮮人・中国人・社会主義者が殺傷された(亀戸事件・甘粕事件)
  • 震災手形の処理難航→1927年金融恐慌の遠因

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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