WT6-W10|歴史総合・世界史探究 対策問題
1923年にフランス・ベルギーが行ったルール占領の口実はどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
ドイツの賠償金支払いの遅延
この問題のポイント
ルール占領の口実を問う問題。ドイツの賠償金支払い遅延が答え。ハイパーインフレとドーズ案への流れまで押さえる。
解説
ヴェルサイユ条約でドイツに課された賠償金1320億金マルクは、ドイツの支払い能力を大きく超えていた。
支払いの遅延を口実に、1923年1月、フランスとベルギーはドイツ最大の工業地帯ルールを軍事占領した。
ドイツはストライキなどの不服従闘争で抵抗したが、生産の停止で経済は崩壊し、パン1個が数千億マルクという破局的なハイパー・インフレーションに陥った。紙幣を積み木にして遊ぶ子どもの写真は資料問題の定番である。
危機は、シュトレーゼマン内閣の新通貨レンテンマルク発行と、アメリカ資本を導入するドーズ案(1924年)で収拾された。以後ドイツは相対的安定期に入るが、その安定は米資本頼みという脆さを抱えていた。
ひっかけポイント
再軍備宣言(1935年)やポーランド侵攻(1939年)は後の時代で、口実の入れ替えに注意。「ルール占領→ハイパーインフレ→ドーズ案」の順序が整序で頻出。
選択肢の確認
①「ドイツのポーランド侵攻」
❌ 誤り。
ドイツのポーランド侵攻は1939年であり、第二次世界大戦の開戦につながる出来事である。
②「ドイツの国際連盟加盟」
❌ 誤り。
ドイツの国際連盟加盟は1926年であり、ルール占領より後のことである。
③「ドイツの賠償金支払いの遅延」
✅ 正しい。
正解。フランスとベルギーは賠償金支払いの遅延を口実に、1923年に工業地帯ルールを占領した。
④「ドイツの再軍備宣言」
❌ 誤り。
ドイツの再軍備宣言は1935年であり、ルール占領の12年後である。
覚えるポイント
- ルール占領は1923年、仏・ベルギーが実行
- 口実は賠償金支払いの遅延
- ハイパーインフレ→レンテンマルクとドーズ案で収拾
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。