WT6-I16|歴史総合・世界史探究 対策問題
ナチ党が政権獲得前後に行った宣伝・動員の手法として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
ラジオや映画などの新しいメディアを積極的に利用した
この問題のポイント
ナチ党の宣伝手法を問う問題。ラジオ・映画など新メディアを駆使した大衆動員がポイント。
解説
ナチ党が支持を広げた背景には、当時最先端のメディア戦略があった。
宣伝相ゲッベルスのもと、安価な国民ラジオを普及させて演説を家庭に直接届け、記録映画や巨大な党大会の演出で視覚的に大衆を圧倒した。
1936年のベルリン・オリンピックも国威発揚の場として最大限に利用された。聖火リレーはこの大会で初めて行われた演出である。
ここで重要なのは、ラジオや映画という大衆社会の新しいメディアが、民主主義だけでなく独裁の道具にもなったという両義性である。大衆化とメディアの関係は、歴史総合・世界史探究に共通する核心論点として資料問題で問われる。
ひっかけポイント
「文字メディアのみ」「宣伝しなかった」は事実と正反対。ベルリン五輪(1936年)の政治利用と聖火リレーの起源は、資料問題の小ネタとして登場する。
選択肢の確認
①「宣伝活動を一切行わなかった」
❌ 誤り。
ナチ党は宣伝を重視し、専門の宣伝機関を置いて世論の操作にあたった。
②「外国語の新聞だけで宣伝した」
❌ 誤り。
宣伝の対象はドイツ国民であり、ラジオ・映画・ポスターなどドイツ語のメディアが中心であった。
③「ラジオや映画などの新しいメディアを積極的に利用した」
✅ 正しい。
正解。宣伝相ゲッベルスのもと、安価な国民ラジオや記録映画、大規模な党大会の演出など新しいメディアと視覚的演出で大衆を動員した。
④「文字メディアのみに頼り、集会は開かなかった」
❌ 誤り。
ナチ党は党大会や集会の演出を最大限に活用しており、文字メディアのみに頼ったのではない。
覚えるポイント
- ナチ党の宣伝はゲッベルス、ラジオ・映画を駆使
- ベルリン五輪(1936年)を国威発揚に利用
- 新メディアが独裁の道具にもなった両義性
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。