WT7-W08|歴史総合・世界史探究 対策問題
第二次世界大戦中の日本の東南アジア占領について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
「大東亜共栄圏」を掲げたが、資源の収奪や強制動員が各地の抗日運動を生んだ
この問題のポイント
日本の東南アジア占領の実態を問う問題。大東亜共栄圏の掲げた理念と、資源収奪・強制動員という実態の落差で解ける。
解説
日本は太平洋戦争の開戦とともに東南アジアへ進攻し、「大東亜共栄圏」、すなわち欧米植民地支配からのアジア解放と共存共栄を掲げた。
緒戦で欧米軍を破った日本を、解放者として迎える動きも一部にはあった。
しかし占領の実態は、石油・ゴム・ボーキサイトなど戦争資源の収奪、労務者の強制動員(泰緬鉄道建設など)、日本語教育や天皇崇拝の強制だった。期待は失望へ変わり、フィリピンのフクバラハップ、ベトナムのベトミンなど、各地で抗日運動が組織された。
一方で、日本軍政下で訓練された義勇軍が戦後の独立軍の母体になった面もあり、占領が結果的に独立運動を促した両義性まで問われる。
ひっかけポイント
「一貫して歓迎された」でも「欧米支配の単純継続」でもなく、期待から失望への転換という現地視点の変化を資料から読ませるのが共通テスト流。
選択肢の確認
①「占領は軍事目的とは無関係だった」
❌ 誤り。
南方進出の最大の動機は石油など戦争遂行に必要な資源の確保であり、軍事目的と不可分だった。
②「欧米の植民地支配がそのまま継続された」
❌ 誤り。
日本軍は欧米の植民地行政を排除して自らの軍政を敷いたのであり、旧来の支配がそのまま続いたのではない。
③「「大東亜共栄圏」を掲げたが、資源の収奪や強制動員が各地の抗日運動を生んだ」
✅ 正しい。
日本は大東亜共栄圏を掲げて東南アジアを占領したが、石油やゴムなどの資源の収奪と労務動員により、フィリピンのフクバラハップやベトナムのベトミンなど抗日運動が各地に広がった。
④「占領地の全住民から一貫して歓迎され続けた」
❌ 誤り。
緒戦では欧米支配からの解放と受け止める動きもあったが、占領の実態から反発が広がっており、一貫した歓迎ではなかった。
覚えるポイント
- 日本占領の名目は大東亜共栄圏
- 実態は資源収奪・強制動員→各地で抗日運動
- 占領が戦後の独立運動の母体を作った両義性
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。