WT6-W01|歴史総合・世界史探究 対策問題
第一次世界大戦が従来の戦争と異なる「総力戦」となった理由として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
国民・経済・科学技術のすべてを動員する長期戦になったから
この問題のポイント
第一次世界大戦が総力戦となった理由を問う問題。国民・経済・科学技術を総動員する長期戦になった、という定義で解ける。
解説
総力戦とは、軍隊だけでなく、国民・経済・科学技術など国家の力のすべてを動員して戦う戦争の形態である。
第一次世界大戦は、各国とも短期決戦を見込んで開戦した。しかし西部戦線は塹壕戦で膠着し、戦争は4年以上の長期戦となった。
長期戦を支えるため、各国は戦車・毒ガス・飛行機・潜水艦といった新兵器を開発し、銃後では女性が軍需工場で働き、政府が経済と世論を統制した。
この経験は戦後に大きな変化をもたらした。女性の貢献は女性参政権の実現を後押しし、国家による経済統制の経験は戦後の社会政策の原型となった。総力戦は戦争の形だけでなく、社会の形も変えたのである。
ひっかけポイント
「職業軍人だけで短期決着」は総力戦の正反対の内容。総力戦→女性の社会進出→参政権という因果は、歴史総合と共通の最頻出論点。
選択肢の確認
①「戦場がバルカン半島に限定されたから」
❌ 誤り。
発端はバルカン半島だが、戦場は西部戦線・東部戦線から中東・アフリカ・海上にまで広がった。
②「海上での戦闘が一切なかったから」
❌ 誤り。
海上でも無制限潜水艦作戦やユトランド沖海戦などの戦闘が行われた。
③「国民・経済・科学技術のすべてを動員する長期戦になったから」
✅ 正しい。
正解。塹壕戦で長期化した第一次世界大戦は、国民・経済・科学技術のすべてを動員する総力戦となった。
④「職業軍人だけで短期間に決着したから」
❌ 誤り。
戦争は4年余りに及び、各国は徴兵で膨大な国民を動員した。職業軍人だけの短期戦ではない。
覚えるポイント
- 総力戦は国民・経済・科学技術の総動員
- 塹壕戦の膠着が長期戦・総力戦化を招いた
- 女性の動員が戦後の参政権実現の背景に
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。