RS3-021|歴史総合・世界史探究 対策問題
アメリカの南北戦争(1861〜65年)について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
リンカン大統領が奴隷解放宣言を出し、北部が勝利した
この問題のポイント
南北戦争の基本知識を問う正誤問題。「リンカン・奴隷解放宣言・北部勝利」の3点が正しい組合せである。
解説
19世紀半ばのアメリカでは、奴隷制プランテーションによる綿花輸出に依存する南部と、保護貿易で工業を育てたい北部が鋭く対立していた。奴隷制に批判的なリンカンが大統領に当選すると、南部諸州は合衆国を離脱し、1861年に南北戦争が始まった。
戦争中の1863年、リンカンは奴隷解放宣言を出して戦争の大義を明確にし、国際世論を味方につけた。同年のゲティスバーグの演説「人民の、人民による、人民のための政治」も有名である。工業力と人口で勝る北部が1865年に勝利し、合衆国の統一は維持された。
この戦争は日本史とも関係が深い。開港直後の日本と最初に条約を結んだのはアメリカだったが、南北戦争でアメリカがアジア進出どころではなくなり、幕末日本の最大の貿易相手はイギリスになった。この因果関係はグラフ問題の定番である。
ひっかけポイント
「開国させたのはアメリカなのに幕末の貿易相手首位はイギリス」という逆説を、南北戦争を理由に説明させる出題が多い。南部勝利・イギリス参戦は明確な誤り。
選択肢の確認
①「リンカン大統領が奴隷解放宣言を出し、北部が勝利した」
✅ 正しい。
南北戦争ではリンカン大統領が1863年に奴隷解放宣言を出し、工業力・人口で優位な北部が1865年に勝利した。奴隷制廃止へつながった。
②「南部が勝利し、奴隷制が全国に拡大した」
❌ 誤り。
南部連合は敗北し、合衆国憲法修正第13条で奴隷制が廃止された。南部勝利と奴隷制全国拡大という結果は逆である。
③「この戦争を機にアメリカは日本との貿易を拡大した」
❌ 誤り。
南北戦争の中心争点は連邦維持と奴隷制で、日本貿易拡大を目的に始まった戦争ではない。戦時にはアメリカの対外活動が制約された。
④「イギリスが参戦して北部を破った」
❌ 誤り。
イギリスは南部に経済的利害を持ったが正式参戦せず、北部を破っていない。最終的な勝者は北部だった。
覚えるポイント
- 南北戦争は1861〜65年、北部勝利
- リンカンの奴隷解放宣言は1863年
- 南北戦争中のため幕末日本の貿易首位はイギリス
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。