RS-B2-02歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合B 近代化と私たち(2) 結び付く世界と日本の開国

アヘン戦争の情報が江戸幕府の対外政策に与えた影響として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

異国船打払令を緩め、漂着した外国船に燃料や水を与える天保の薪水給与令を出した

この問題のポイント

アヘン戦争の情報が幕府に与えた影響を問う問題。異国船打払令を緩和して天保の薪水給与令を出した、という対外方針の転換で解ける。

解説

幕府は1825年に異国船打払令を出し、接近する外国船を砲撃して追い払う強硬方針をとっていた。
ところがアヘン戦争(1840〜42年)で、あの大国・清がイギリスに完敗したという情報が、オランダ・清経由で日本に届く。幕府に衝撃が走った。強硬策を続けて外国船を砲撃すれば、日本も清と同じように攻め込まれかねない。
そこで幕府は1842年、打払令を緩め、漂着した外国船に燃料の薪や水・食料を与えて穏便に退去させる天保の薪水給与令を出した。
世界の情報が幕府の政策を転換させたこの例は、「日本と世界のつながり」を問う歴史総合の定番テーマである。約10年後のペリー来航(1853年)への伏線として位置づけたい。

ひっかけポイント
打払令(1825年・強硬)と薪水給与令(1842年・緩和)の方向を逆にする選択肢が定番。アヘン戦争の情報が転換の契機、という因果関係が核心である。

選択肢の確認

①「異国船打払令を緩め、漂着した外国船に燃料や水を与える天保の薪水給与令を出した」
正しい。
幕府は1842年に天保の薪水給与令を出し、漂着外国船へ燃料・水・食料を与えて退去させる方針に改めた。清の敗北を受けて戦争回避を優先した対応である。

②「ただちに開国して自由貿易を始めた」
誤り。
1842年の対応は漂着船への給与と退去要求であり、自由貿易の開始ではない。開国は1854年の日米和親条約、通商開始は1858年の日米修好通商条約以後である。

③「清と同盟してイギリスと戦った」
誤り。
幕府は清と軍事同盟を結ばず、イギリスとの戦争にも参加していない。清の敗戦を対外政策修正の材料として受け止めた。

④「異国船打払令を強化し、外国船をすべて撃退することにした」
誤り。
アヘン戦争で清が敗れた情報は、外国船への強硬策の危険を幕府に認識させた。異国船打払令を強化したのではなく、1842年に緩和へ転じた。

覚えるポイント

  • 異国船打払令は1825年
  • アヘン戦争(1840〜42年)の清の敗北が転機
  • 1842年天保の薪水給与令で方針緩和

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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