RS2-026歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合B 近代化と私たち(4) 近代化と現代的な諸課題

日露戦争での日本の勝利がアジア諸地域に与えた影響として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

立憲革命や民族運動を刺激し、アジアの近代化運動に希望を与えた

この問題のポイント

日露戦争の勝利がアジアに与えた影響を問う問題。立憲革命や民族運動を刺激した希望の側面と、日本自身の帝国主義化という両面の理解で解ける。

解説

1905年、日本が日露戦争でヨーロッパの大国ロシアを破ったというニュースは、列強の支配に苦しむアジア各地に衝撃を与えた。「アジアの国も近代化すれば大国に勝てる」という希望である。

  • イラン立憲革命(1905年〜)
  • オスマン帝国の青年トルコ革命(1908年)
  • インドの国民会議派の急進化(スワデーシ・スワラージ)
  • ベトナムのドンズー(東遊)運動:ファン・ボイ・チャウが日本留学を呼びかけた
    これらの運動は、日本の勝利と明治の立憲体制を一つの手本とした。
    しかし同じ日本は、戦争の勝利を足がかりに韓国の保護国化・併合(1905〜10年)を進め、帝国主義列強として振る舞った。希望を与えた面と、アジアを抑圧した面の両面を押さえるのが歴史総合の作法である。

ひっかけポイント
「民族運動を消滅させた」は正反対。ドンズー運動が後に日本の取り締まり(日仏協約による)で挫折した事実は、日本の二面性を示す論点として問われる。

選択肢の確認

①「立憲革命や民族運動を刺激し、アジアの近代化運動に希望を与えた」
正しい。
日本の勝利は欧米列強に抵抗し得る例として、イラン立憲革命、青年トルコ革命、中国・インドの民族運動などを刺激した。ただし日本自身の帝国主義化も同時に進んだ。

②「アジア各地の民族運動を完全に消滅させた」
誤り。
日露戦争後にアジアの立憲・民族運動は消滅せず、むしろ活発化した。中国では1905年に中国同盟会が成立し、1911年の辛亥革命へ進んだ。

③「影響はヨーロッパにのみ及んだ」
誤り。
ロシア敗北の衝撃はヨーロッパだけでなく、植民地支配下・半植民地状態のアジア各地へ大きく伝わった。影響範囲を欧州だけに限定できない。

④「アジア諸国はすべて日本の植民地となった」
誤り。
日本が植民地化したのは台湾や韓国などで、アジア全諸国ではない。民族運動への心理的影響と日本の領土支配を混同している。

覚えるポイント

  • 日露戦争の勝利がイラン立憲革命・青年トルコ革命を刺激
  • ベトナムのドンズー運動は日本留学運動
  • 一方で日本は韓国併合(1910年)を進めた

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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