KO2-A01|公共・倫理 対策問題
マズローの欲求階層説の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
マズローは欲求を階層的にとらえ、生理的欲求などの基本的な欲求が満たされると、より高次の自己実現の欲求が現れるとした
この問題のポイント
マズローの欲求階層説を問う問題。「低次の欲求の充足が高次の欲求の前提になる」という階層の構造と、最高次が自己実現である点がわかれば解ける。
解説
アメリカの心理学者マズローは、人間の欲求を5つの層からなる**階層(ピラミッド)**としてとらえた。
下から順に、
- 生理的欲求:食事・睡眠など生命維持の欲求
- 安全の欲求:危険を避け安定を求める欲求
- 所属と愛情の欲求:集団に属し愛されたい欲求
- 承認(自尊)の欲求:他者から認められたい欲求
- 自己実現の欲求:自分の可能性を最大限に発揮したい欲求
である。マズローは、低次の欲求がある程度満たされてはじめて、より高次の欲求が現れると考えた。最高次の自己実現の欲求は、欠乏を埋める欲求ではなく成長を目指す欲求とされる点が特徴である。
なお、複数の欲求が同時に存在してぶつかり合う状態が**葛藤(コンフリクト)であり、レヴィンは接近と回避の組合せで3つの型に分類した。欲求が満たされない欲求不満(フラストレーション)**への無意識の対処が防衛機制である。
ひっかけポイント
階層の上下の入れ替えが定番。最下位は生理的欲求、最高次が自己実現の欲求である。葛藤は「複数の欲求の対立」であり、一つしかない状態ではない。
選択肢の確認
①「マズローは、欲求階層の最下位に他者から認められたいという承認の欲求を置いた」
❌ 誤り。
誤答理由: 承認(自尊)の欲求は上から2番目の高次の欲求であり、最下位は生理的欲求である。階層の順序が誤っている。
②「マズローは欲求を階層的にとらえ、生理的欲求などの基本的な欲求が満たされると、より高次の自己実現の欲求が現れるとした」
✅ 正しい。
正解。マズローは生理的欲求から自己実現の欲求までの5層の階層を考え、低次の欲求の充足が高次の欲求の出現の前提になるとした。
③「マズローは、自己実現の欲求こそ最も基底にある欲求であり、最初に満たされるべきだとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 自己実現の欲求は階層の最高次に位置づけられる。最も基底にあるのは生命維持に関わる生理的欲求であり、上下が逆である。
④「葛藤(コンフリクト)とは、欲求が一つしか存在しない心理状態をいう」
❌ 誤り。
誤答理由: 葛藤は複数の欲求が対立して選べなくなる状態を指す。欲求が一つしかない状態では葛藤は生じない。
覚えるポイント
- 生理的→安全→所属と愛情→承認→自己実現の5層
- 低次の充足が高次の欲求の出現の前提
- 自己実現の欲求は成長を目指す欲求
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。