KO5-054|公共・倫理 対策問題
多文化共生に関する記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
国籍や民族の異なる人々が互いの文化の違いを認め合い、対等な関係を築きながら共に生きていくことをいう
この問題のポイント
多文化共生の定義を問う。同化の強制ではなく相互の承認と対等な関係が核心で、在留外国人の増加という現状認識も判断材料になる。
解説
多文化共生とは、国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的な違いを認め合い、対等な関係を築きながら、地域社会の構成員として共に生きていくことをいう。
少数派に多数派の文化への同化を強いる考え方とは対照的に、文化の多様性を社会の豊かさととらえる多文化主義の立場に立つ。
日本で暮らす在留外国人は増加傾向にあり、300万人を超えて過去最高水準にある。人手不足を背景に外国人労働者の受入れも拡大しており、技能実習制度に代わる新しい就労制度の創設も決められた。外国にルーツをもつ子どもの教育、医療や行政での言語の壁、災害情報の伝達など、生活のあらゆる場面に課題がある。
各地の自治体では、複数言語での情報提供や、簡単な表現で伝えるやさしい日本語の活用、日本語学習の支援などが進められている。異なる文化への理解と偏見の解消は、共生社会の前提である。
ひっかけポイント
多文化共生を同化の強制と説明する選択肢は方向が正反対。在留外国人の減少という現状認識の誤りや、言語の問題との切り離しも、実態と課題を無視した誤りである。
選択肢の確認
①「外国人が自らの文化を捨てて日本の文化に同化することを求める考え方である」
❌ 誤り。
誤答理由: 少数派に多数派文化への同化を強いる考え方は、違いを認め合う多文化共生と正反対の立場である。
②「日本に暮らす外国人の数は、近年一貫して減少し続けている」
❌ 誤り。
誤答理由: 日本の在留外国人は増加傾向にあり、300万人を超えて過去最高水準にある。減少し続けているという現状認識は事実に反する。
③「多文化共生の取組は、言語によるコミュニケーションの問題とは無関係である」
❌ 誤り。
誤答理由: 医療・行政・災害情報などでの言語の壁は多文化共生の中心的課題であり、やさしい日本語や多言語対応の取組が進められている。無関係とする説明は誤り。
④「国籍や民族の異なる人々が互いの文化の違いを認め合い、対等な関係を築きながら共に生きていくことをいう」
✅ 正しい。
正解。多文化共生は、国籍や民族の異なる人々が互いの文化的な違いを認め合い、対等な関係を築きながら地域社会の構成員として共に生きていくことである。
覚えるポイント
- 違いを認め合い対等な関係で共に生きるのが多文化共生
- 同化の強制とは対照的な考え方
- 在留外国人は増加、やさしい日本語などの取組が進む
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。