KO5-055公共・倫理 対策問題

公共C 持続可能な社会づくり(1) 現代の諸課題の探究

現代の諸課題を探究する学習の進め方として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

課題を設定し、信頼できる複数の資料を集めて多面的・多角的に考察し、根拠を示して結論を導く

この問題のポイント

探究学習の基本的な手順と姿勢を問う。複数資料による多面的・多角的な考察と、根拠に基づく主張という原則が判断の軸になる。

解説

公共の科目の締めくくりは、環境・格差・情報・共生といった現代の諸課題を自ら探究する学習である。その基本的な流れは次のようになる。

  • 身近な問いから課題を設定する
  • 文献・統計・聞き取りなどの資料を収集する
  • 資料を根拠に多面的・多角的に考察する
  • 根拠を示して自分の主張をまとめ、発表し議論する
    重要なのは資料への向き合い方である。出所や信頼性を確かめ、複数の資料を照合すること。統計は作成方法や単位に注意すれば強力な根拠になるのであって、使わないのではなく正しく読むことが求められる。
    また、結論を先に決めてそれに合う資料だけを集めると、確証バイアスと呼ばれる偏りに陥る。自分の仮説に反する資料にも目を向け、必要なら仮説を修正する誠実さが、探究の質を決める。対立する立場の意見を公正に検討し、合意形成の可能性を探ることも、公共的な空間に参画する市民の作法である。

ひっかけポイント
「結論に合う資料だけ集める」は確証バイアスの典型で、探究の姿勢と正反対。単一資料での断定や統計の全面排除も、多面的・多角的という原則に反する。

選択肢の確認

①「統計資料は誤りを含む可能性があるので、探究では一切使用しない」
誤り。
誤答理由: 統計は作成方法や単位に注意して読めば強力な根拠となる。誤りの可能性を理由に一切使わないのではなく、批判的に正しく読むことが求められる。

②「一つの資料から得た情報だけで結論を確定する」
誤り。
誤答理由: 一つの資料だけで結論を確定するのは、複数の資料を照合して多面的・多角的に考察するという探究の大原則に反する。

③「課題を設定し、信頼できる複数の資料を集めて多面的・多角的に考察し、根拠を示して結論を導く」
正しい。
正解。探究は、課題の設定、信頼できる複数の資料の収集、多面的・多角的な考察、根拠を示した結論という流れで進める。反対の立場の資料にも目を向けることが質を高める。

④「最初に決めた結論に合致する資料だけを選んで集める」
誤り。
誤答理由: 結論を先に決めて合致する資料だけを集めるのは確証バイアスの典型で、探究の姿勢と正反対である。仮説に反する資料の検討こそ重要。

覚えるポイント

  • 課題設定→資料収集→多面的・多角的考察→根拠ある結論
  • 複数の資料を照合し、反する資料にも目を向ける
  • 結論ありきの資料集めは確証バイアスに陥る

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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