RN9-089公共・倫理 対策問題

倫理D 現代の諸課題と倫理(4) 家族・地域社会と共生

現代日本の家族と地域社会の変化についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

単独世帯や夫婦のみの世帯が増えて家族の規模が縮小し、家族が担ってきた育児や介護の機能を社会全体で支えるケアの社会化や、仕事と生活の調和が課題となっている

この問題のポイント

家族の縮小と機能の外部化という現代家族の変化の方向を、事実に即して把握しているかを問う。

解説

現代日本の家族は大きく変化した。かつて標準とされた三世代同居は減り、核家族化を経て、現在は単独(単身)世帯が世帯類型の中で最も多くなり、夫婦のみの世帯も増えて家族の規模は縮小を続けている。未婚化・晩婚化と少子高齢化がこの傾向を加速させている。
家族の縮小は、家族が伝統的に担ってきた育児・介護などのケア機能を家族だけでは担えなくする。介護保険制度や保育サービスの拡充など、ケアを社会全体で支えるケアの社会化が進められ、こども家庭庁の設置など子育て支援の体制も整えられてきた。一方で、家族の介護を担う子ども(ヤングケアラー)や高齢者の孤立・孤独死、老老介護などの問題も顕在化している。
また、仕事と育児・介護を両立できるようにするワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の実現や、地域の新たな支え合いづくりが重要な課題となっている。

ひっかけポイント
大家族の増加や家族介護への回帰といった事実に反する記述が定番の誤り。世帯の縮小とケアの社会化という方向で判断する。

選択肢の確認

①「地域社会のつながりは都市化によってむしろ強固になり、孤立や孤独死の問題は存在しない」
誤り。
誤答理由: 都市化により地域のつながりはむしろ希薄化し、高齢者の孤立や孤独死が社会問題となっている。

②「単独世帯や夫婦のみの世帯が増えて家族の規模が縮小し、家族が担ってきた育児や介護の機能を社会全体で支えるケアの社会化や、仕事と生活の調和が課題となっている」
正しい。
正解。単独世帯や夫婦のみ世帯の増加で家族規模は縮小し、育児・介護の機能を社会全体で支えるケアの社会化やワーク・ライフ・バランスの実現が課題となっている。

③「三世代同居の大家族が現代日本の世帯の大部分を占めており、家族による介護力は年々高まっている」
誤り。
誤答理由: 三世代同居の世帯は減少を続けており、大部分を占めるという説明は事実に反する。家族の介護力はむしろ低下している。

④「家族の形が変化しても、育児や介護はすべて家族だけで担うべきであり、社会が支援する必要はない」
誤り。
誤答理由: 家族だけでケアを担うことは困難になっており、介護保険制度などケアの社会化が進められている。家族のみで担うべきだという説明は現実の課題認識に反する。

覚えるポイント

  • 単独世帯が最多となり家族規模は縮小
  • ケアの社会化(介護保険など)が進む
  • ヤングケアラーや孤立などの新しい課題

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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