RN7-001|公共・倫理 対策問題
古代日本人が理想とした「清き明き心(清明心)」の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
神や共同体に対して偽りや私心を持たない、澄みきって曇りのない心のあり方を指す
この問題のポイント
古代日本の倫理観の中心である清明心の内容を問う問題。「偽りや私心のない澄んだ心」という規定を押さえる。
解説
古代の日本人は、心の状態を善悪の観念で細かく規定するよりも、心が澄んでいるか濁っているかという比喩で捉えた。理想とされたのが清き明き心(清明心)であり、神や共同体に対して隠しごとや偽り、私心を持たない、澄みきった心を意味する。
逆に、嘘いつわりを抱く濁心(きたなき心)や黒き心は忌み嫌われた。清明心は心の純粋さ・態度の透明さを重んじる倫理であり、これは後の時代に正直(中世〜近世の神道)や誠(伊藤仁斎ら)として受け継がれ、日本人の倫理観の基層をなしたとされる。
内面の罪の自覚(キリスト教)や解脱(仏教)、孝(儒教)といった外来思想の枠組みと区別し、共同体の中での心情の純粋さという特徴をつかむことが重要である。
ひっかけポイント
清明心を、キリスト教的な罪の悔い改めや仏教的な解脱と混同させる選択肢が定番。清明心は外来宗教以前の、日本固有の心情倫理である。
選択肢の確認
①「自らの罪深さを内面的に自覚し、神の前で悔い改める心を指す」
❌ 誤り。
誤答理由: 罪の内面的自覚と悔い改めはキリスト教的な罪観念であり、儀礼で罪を清められるとした古代日本の心情倫理とは異なる。
②「欲望を完全に断ち切り、輪廻からの解脱を目指す心を指す」
❌ 誤り。
誤答理由: 欲望の断絶と輪廻からの解脱は仏教の教えであり、仏教渡来以前からの日本固有の清明心の説明ではない。
③「親への孝行を万事に優先させる、儒教に基づく心構えを指す」
❌ 誤り。
誤答理由: 孝を万事に優先する心構えは儒教の徳目であり、清明心は外来の儒教とは別の、日本固有の心のあり方である。
④「神や共同体に対して偽りや私心を持たない、澄みきって曇りのない心のあり方を指す」
✅ 正しい。
正解。清明心(清き明き心)は、神や共同体に対して偽りや私心のない澄んだ心であり、古代日本の倫理観の中心である。
覚えるポイント
- 清明心は偽り・私心のない澄んだ心
- 対義は濁心・黒き心
- 後世の正直・誠につながる日本倫理の基層
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。