KO8-046公共・倫理 対策問題

公共C 持続可能な社会づくり(1) 現代の諸課題の探究

年金の賦課方式と積立方式の説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

賦課方式は現役世代の保険料をそのときの高齢者への給付に充て、積立方式は自分の保険料を積み立てて将来受け取る

この問題のポイント

年金財政の2方式の定義を問う。「誰の保険料が誰の給付になるか」という資金の流れの違いが判断軸。

解説

年金の財源調達には2つの方式がある。
賦課方式は、その時々の現役世代が納める保険料を、同じ時期の高齢者への給付にそのまま充てる方式である。世代と世代の支え合い(世代間扶養)の仕組みであり、インフレ(物価上昇)が起きても現役世代の賃金から給付するため、年金の実質価値が保たれやすい。弱点は少子高齢化で、支え手が減り受給者が増えると、現役世代の負担が重くなる。
積立方式は、自分が現役時代に積み立てた保険料を運用し、将来自分が受け取る方式である。人口構成の変化の影響は受けにくいが、インフレによって積立金の実質価値が目減りするリスクや、運用の失敗のリスクがある。
日本の公的年金は賦課方式を基本とし(積立金も一部活用)、そのため少子高齢化への対応が最大の課題となっている。2方式の長所・短所の対比は最頻出である。

ひっかけポイント
2方式の定義の入れ替えが定番。「少子高齢化に弱いのは賦課方式、インフレに弱いのは積立方式」という弱点の対応も混同しやすい。

選択肢の確認

①「賦課方式は自分の保険料を積み立てて将来受け取り、積立方式は現役世代が高齢者を支える」
誤り。
2方式の定義が逆である。現役世代が高齢者を支えるのが賦課方式である。

②「どちらの方式も少子高齢化の影響を同じように受ける」
誤り。
少子高齢化の影響を強く受けるのは賦課方式で、積立方式は人口構成の変化の影響を受けにくい。影響は同じではない。

③「日本の公的年金は完全な積立方式を採用している」
誤り。
日本の公的年金は賦課方式を基本としており、完全な積立方式ではない。

④「賦課方式は現役世代の保険料をそのときの高齢者への給付に充て、積立方式は自分の保険料を積み立てて将来受け取る」
正しい。
正解。賦課方式は現役世代の保険料をその時の受給者への給付に充てる世代間扶養、積立方式は自分の積立てを将来自分が受け取る方式である。

覚えるポイント

  • 賦課方式=現役世代が今の高齢者を支える世代間扶養
  • 積立方式=自分の積立てを将来自分が受け取る
  • 日本の公的年金は賦課方式が基本

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

KO8-045KO8-047