RN-A2-02公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(2) ギリシアの思想

ソフィストについての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

プロタゴラスは『人間は万物の尺度である』と述べ、真理や価値の判断は人それぞれの受け取り方によるとする相対主義の立場をとった

この問題のポイント

ソフィストの性格とプロタゴラスの相対主義を問う問題。「弁論術の職業教師」「人間は万物の尺度=相対主義」という2点で解ける。

解説

紀元前5世紀のアテネでは民主政治が発展し、民会や法廷で人々を説得する弁論術の需要が高まった。これに応えて、報酬を取って弁論術や教養を教えた職業教師がソフィストである。彼らの関心は、自然から人間や社会の事柄(法・正義・道徳)へと移った。
代表的ソフィストのプロタゴラスは、「人間は万物の尺度である」と述べた。物事がどうあるかは、それを受け取る人間それぞれの感じ方によって決まるという意味であり、万人に共通する絶対的な真理を認めない相対主義の立場である。
相対主義は、法や制度(ノモス)が人為的な取り決めにすぎないことを見抜く一方、行き過ぎれば、議論に勝つことだけを目指す詭弁に陥る危険もあった。この風潮に対して、万人に共通する真の知恵を問答によって探究したのがソクラテスである。なお「知を愛する者(フィロソフォス)」はソフィストの自称ではなく、哲学者を指す言葉である。

ひっかけポイント
プロタゴラスの言葉を「絶対的真理の主張」と逆に説明する選択肢が定番。ソフィストは報酬を取る弁論術の教師であり、無償の自然探究者ではない。

選択肢の確認

①「ソフィストとは『知を愛する者』を意味する言葉であり、ソクラテスが自らを指して用いた呼び名である」
誤り。
誤答理由: ソフィストは「知恵ある者」を意味する。ソクラテスと結びつくのは「知を愛する者(フィロソフォス)」すなわち哲学者の呼称である。

②「プロタゴラスは『人間は万物の尺度である』と述べ、真理や価値の判断は人それぞれの受け取り方によるとする相対主義の立場をとった」
正しい。
正解。プロタゴラスの「人間は万物の尺度である」は、真理や価値の判断が各人の受け取り方によって異なるとする相対主義の立場を表す。

③「ソフィストたちは、報酬を受け取らず、もっぱら自然の根源の探究に専念した」
誤り。
誤答理由: ソフィストは報酬を取って弁論術や教養を教えた職業教師であり、その関心は自然から人間・社会の事柄へ移っていた。

④「プロタゴラスは、時代や場所を超えてすべての人に共通する絶対的な真理が存在すると主張した」
誤り。
誤答理由: プロタゴラスの相対主義は万人共通の絶対的真理を認めない立場であり、普遍的真理の主張はその正反対である。

覚えるポイント

  • ソフィスト=弁論術を教えた職業教師、関心は人間・社会へ
  • プロタゴラス「人間は万物の尺度」=相対主義
  • 相対主義への対抗としてソクラテスが登場

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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