RN-A2-03公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(2) ギリシアの思想

プラトンの魂についての考え方の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

プラトンは魂を理性・気概・欲望の三部分に分け、それぞれが知恵・勇気・節制の徳を実現し、全体が調和するとき正義の徳が成り立つとした

この問題のポイント

プラトンの魂の三分説と四元徳を問う問題。「理性・気概・欲望」と「知恵・勇気・節制・正義」の対応関係がわかれば解ける。

解説

プラトンは、人間の魂を3つの部分からなるものとしてとらえた(魂の三分説)。

  • 理性:真理を認識し、魂全体を導く部分。その徳は知恵
  • 気概:意志や勇気にかかわる部分。その徳は勇気
  • 欲望:食欲や物欲など。その徳は節制
    そして、御者(理性)が二頭の馬(気概と欲望)を御する比喩のように、理性が気概と欲望を統御し、三部分が調和するとき、魂全体に正義の徳が実現するとした。知恵・勇気・節制・正義の4つは四元徳と呼ばれ、ギリシアの徳論の基本となった。
    プラトンはこの構図を国家にも当てはめ、統治者の知恵・防衛者の勇気・生産者の節制がそろい、各階級が役割を果たすとき国家に正義が実現すると考えた。また魂は不滅であり、かつて見たイデアを想起するとされる。魂の消滅を前提とする説明は、プラトンの立場と正反対である。

ひっかけポイント
四元徳の第4は正義であり、友愛(アリストテレスのフィリア)と入れ替える選択肢に注意。理性と欲望の支配関係を逆転させる選択肢も定番。

選択肢の確認

①「プラトンは魂を理性・気概・欲望の三部分に分け、それぞれが知恵・勇気・節制の徳を実現し、全体が調和するとき正義の徳が成り立つとした」
正しい。
正解。プラトンは魂を理性・気概・欲望に分け、知恵・勇気・節制の徳の実現と全体の調和による正義の徳を説いた。四元徳の枠組みである。

②「プラトンは、魂の三部分のうち欲望が理性を支配するときに正義が実現するとした」
誤り。
誤答理由: プラトンの構図では理性が気概と欲望を統御するときに正義が実現する。欲望が理性を支配する状態はその正反対である。

③「プラトンの四元徳とは、知恵・勇気・節制・友愛の四つを指す」
誤り。
誤答理由: 四元徳は知恵・勇気・節制・正義である。友愛(フィリア)はアリストテレスがポリスの絆として重んじた概念で、四元徳には含まれない。

④「魂の三分説は、魂が肉体の死とともに消滅するという考えを前提としている」
誤り。
誤答理由: プラトンは魂の不滅を説き、魂はかつて見たイデアを想起するとした。魂の消滅を前提とする説明はプラトンの立場と正反対である。

覚えるポイント

  • 魂の三分説=理性・気概・欲望
  • 対応する徳は知恵・勇気・節制、調和が正義(四元徳)
  • 国家の三階級にも同じ構図を適用(『国家』)

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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